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グレイに向かって

ねごとは寝ていうものなの?

【宝塚歌劇】月組 舞音 感想(ネタバレあり)

月組さん行って参りましたー!

舞音もGOLDEN JAZZもめっちゃ良かった…2015年良作揃いですね。新世紀に相応しい1年ですな!
 
ムラパンフ!
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という訳で以下、あらすじ。
フランス恋愛文学の最高峰の一つであり、バレエやオペラ作品としても人気の高い、アベ・プレヴォ作「マノン・レスコー」。将来を嘱望されるエリート青年が、自由奔放に生きる美少女マノンに魅せられ、その愛に翻弄されるドラマティックなラブストーリーを、20世紀初頭のフランス領インドシナに舞台を置き換え、アジアンテイストを散りばめた新鮮な世界観で描き出します。
1929年夏、フランス貴族の血を引く海軍将校シャルルは、駐屯先であるコーチシナ(現ベトナム南部)・サイゴンの港に到着する。熱帯地方独特の、湿ったけだるい空気に包まれたシャルルは、今までに感じたことのない強い運命の力が、自分を未知の世界に導いていくかのような不思議な予感にとらわれる。そんな彼の前に、黒髪の美少女が現れる。彼女は、社交界では有名な踊り子で、金持ちの男達の心を次々に捕えては、自由気儘に豪奢な暮らしをしていることから、“舞音(マノン)”と呼ばれていた。一目で彼女に恋してしまったシャルルは、その想いを止めることが出来ず、マノンと共に避暑地のヴィラへと向かい、二人は至福の時を過ごす。しかし、マノンの兄、クオンが彼女を連れ戻しにやって来る。華僑のパトロンの元へと去ってしまったマノンを許すことが出来ないシャルルは、彼女を忘れようと苦悶するが、そんな彼を、旧友のクリストフが親身になって心配する。そして、シャルルがインドシナ総督の一人娘カロリーヌとの婚約の決心を固めようとした時、再び、彼の前にマノンが現れ・・・・。フランス支配に対する独立運動の不穏な空気が流れる中、マノンへの愛に全てを投げ打つ覚悟を決めたシャルルの前に、次々と過酷な運命が立ち塞がる。
ニューヨーク在住の韓国人作曲家ジョイ・ソン氏、そして、振付に元・ハンブルクバレエ団ソリスト大石裕香氏と、国際的に活躍する女性アーティストをクリエイティブスタッフに迎えて創り出す、東洋のエキゾティシズム溢れるオリジナルミュージカル、アジア版「マノン」にご期待下さい。
 
 
1929年のサイゴンが舞台。お芝居中、スコールの演出が多く出てくるのが印象深い。熱帯独特の熱さ、湿気を場内に漂わせてくれる。途中からジャンク船が3艘後ろに出て薄い白のカーテンみたいなのが前に引かれる背景になるんだけど、エキゾチックな感じ出してて一番好き!
 
 
ダンスホールで見たマノンちゃぴ(愛希れいかさん)に心を奪われたシャルルまさお(龍真咲さん)は2人で夜行列車に乗って避暑地のホテルで一夜を明かす。
その一夜の様子をもう一人のシャルルであるみやちゃん(美弥るりかさん)がマノンの影(叶羽時さん)とダンスで表現されるんだけど、既に官能的でこの後まさちゃぴはどう表現するのかとドキドキさせるような場面だった。マノンの影も水の精霊として踊る娘役ちゃんたちもみんな黒髪ロングで口紅付けずにマットな肌色の唇だったので、フェアリーというよりは東洋的な精霊感が出てていつもの宝塚っぽくなくて新鮮でした。
 
朝から爽やかに愛を確認する2人。ちゃぴ生腹なのですが引き締まってるけどムキムキじゃないところが本当に見もの。努力の結晶だわ…(感涙)
シャルルには黙ってクオンりょうくん(珠城りょうさん)に迎えに来るように連絡していたマノン。お金持ちのパトロンとの約束の方が大事だとクオンに言われてマノンをひっぱたくシャルル。確かにマノンは前夜に「今からなら夜行列車に間に合うわ!」ってシャルルと出ていっちゃう軽い女だからね…
 
忘れろと諭すクリストフかちゃ(凪七瑠海さん)のお歌が理性を~♪ってやたらと理性連呼するお歌でなかなかシュール。「エリザベート」の冷静に〜♪冷酷に~♪を思い出す。
 
シャルルには婚約者がいて、カロリーヌわかば(早乙女わかばさん)がまたお嬢様な故に「早くパリに帰りたい。」とか言うんですよね…シャルルはサイゴンの水が合っていたというのに。またダンスホールパトロンと歩くマノンと出会い、「あの女は高級娼婦」だの「私は婚約者がいる」だの言っちゃうシャルル。ちいちゃい男だ…ちょいちょい余裕の無さを露呈するシャルルにちょっとイライラしちゃった私。ちなみにちゃぴのお衣装が上がローズレッドの総レースでズボンが白のアオザイで、めっちゃ可愛かった。アオザイってパールが似合うんだなって思った。
 
追いかけていくマノンと素直な気持ちでマノンを欲するシャルル、二人の気持ちが繋がっての踊りが素敵すぎてずっと見ていたい気分になった。
 
マノンとの生活にはとてもお金がかかった。昔、フランス人の父が生きていた頃の暮らしから父が亡くなり、生活に苦しんだトラウマからか慎ましい生活が出来ないマノン。
大きな屋敷の池に蓮を植えようとシャルルが提案するも、「蓮は嫌い。泥が汚いほど綺麗な花を咲かせるから。」と拒むマノン。この発言はのちのちの伏線になっているんですね。
彼女のためにと、シャルルは密輸船を見逃して金を得ることまでするのだが、その相談を持ちかけたマルセルまゆぽん(輝月ゆうまさん)がクズイケメンなのがつらい。白軍服を肩に掛けて昼間からお酒呑んでいかにもチンピラなんだけど腰の位置が高くて白軍服めっちゃ似合ってるのが悔しい。クズなのにかっこいいのつらい。(2回目)
最終的にクオンに言いくるめられて賭け麻雀もするシャルル。グルだった客役が颯希有翔くんと佳城葵くんなんだけど顔面偏差値高すぎて悪い顔してても男前なのがたまらんかった。佳城くんかな…グレーで白のストライプのスーツを着ていたんだけど、ちょいちょい大空祐飛さんに空目してしまったくらいなかなかのイケメン具合でした。
 
 
もう1つの軸として反政府運動家たちが出てくるんですが、警察長官ギョーム役のマギーさん(星条海斗さん)が!めちゃくちゃイケメンクール長官でして!!登場はダークグレーのスーツで片目隠してソフト帽被ってるのがもうどこの二次元かと思うほど似合ってました。冷酷な警察長官役で久々に二枚目なマギーさん観れてムヒムヒしたのは言うまでもない。
 
「赤い蛇」と名乗る反政府のスパイを探しにきたギョームですが、軍の情報を漏らしたとしてマノンを逮捕する。
誰でもいい、マノンは生贄だと説明されてシャルルは怒り、軍を辞職するとカロリーヌの父ルロワ総督ナガさん(飛鳥裕さん)に伝える。カロリーヌももう何も言わないと立ち去る。シャルルは自分の未来をマノンと歩むと誓って、全てを投げ出す決心をしたのだった。ここの決心したぞって気概がまさおから溢れていてお芝居にハリが出ていて、これからどうなるのかと期待させるシーンだった。
そこでのクリストフがマジ良い奴。「もし何かあったら、僕は君の友人だと言う事を忘れないでくれ。」って言ってお互いハグ。男の友情とはなんと美しいのか。泣いた。
 
 
ホアロー収容所でのちゃぴの演技力に心動かされたのが私の中では今回の最大の場面かなって思った。
GOLDEN JAZZでもそうだけどどちらもちゃぴ無双すぎて語らずにはいられない…!
マノンは蝶のように人から人へ移る姿は本当に舞うように、優しく途切れず移ろいでいくのが「音が舞う」と表現されるに値するような仕草だったし、それが彼女の処世術だったとしたらそれもまた悲劇だなって思わせる演技だった。逮捕された場面では拷問されて、ホアロー収容所では捕らえられたままシャルルの手紙を読むんだけど、体力を奪われ顔は青白く、恐怖におののき震えていた姿を見せられて、蝶のような姿とのギャップがありすぎてお芝居に見入ってしまった。演技の幅をこの数10分で見せられるちゃぴの演技力すごい。
 
確かここら辺で、中央通路に運動家たちが客席から登場します。ありちゃん上手であーさが下手なのはわかりました。また見てきます…
 
マノンがハロン湾に流刑されると聞き、船着き場まで追いかけるシャルル。そこで反政府運動家たちが駆けつけ、武器も持たずギョームたち警官隊と対峙する。ここで訴えかけるのがソンとしくん(宇月颯さん)なんだけど、頼りになる兄貴分のようなどっしり構えた人柄ですごい良い役でした。あんまり出てこないの残念だわ…
暴動かと思いきや、マノンがベトナム民謡を歌いだし、皆が輪唱する姿が民族の誇りを感じる優しい光景だった。一瞬の隙をついてシャルルはギョームに銃を突きつけて囚人を逃がそうとするものの兵士が逃げる囚人たちに発砲して、マノンも撃たれてしまう。
 
船に乗り、抱きしめ合う二人。マノンはここで本当の名前をシャルルに告げる。リエン、蓮の花という意味のその名は拒んだ花と同じだった。自分の生い立ちを恥じていたのかもしれないマノンは蓮の花に自分を映していたのかなあと気づかされました。
収容所にいるときにシャルルが送ってくれた手紙を読んで、と大事に取り出し甘えるマノン。シャルルが読みながら、マノンは上の空でも言えるくらい読み込んでいるのがまた泣ける。そのままシャルルの腕の中で息絶えるマノン。
シャルルは号泣しながら、マノンが死んでどうすればいい、となり舟を漕いでいたもう一人のシャルルが「心のままに。」と言って終わる。最後にずっとダンサーだと思ってたみやちゃん喋ってびっくりした。もう一人とは交わらないのかと思ったけど、最後に一つの人格になったような感じで印象的。
 
理性を超える愛の軌跡を見せてもらった舞台でした。
 
 
 
GOLDEN JAZZは感想書けたら書きますが、ちょっとだけ記します。
 
ショーの歌い出しが1年ぶりのショー♪ってすごいよね…今回もそうだけど、月組さんのショー好きだから嬉しい〜〜
お衣装がとにかくみんな可愛くてですね。全部好きだけど真紅のスーツのまさおがどストライクだったことはご報告いたします。笑
Sing sing singとか歌われるとシャルウィーダンスのまっつ思い出すから辛くなる…でも好き!!マギーさんの発音でお歌聴けるの耳福でした。
あとエトワールがマギーさんで、遂にりょうくんが2番手羽根付けて大階段降りてきたのが衝撃的でしたわ…いやでもちゃんと2番手決まって良かった。あとはみやカチャの処遇を最大限考慮してくれるのを期待するしかない。。
 
 
本日11/17にバウワークショップの発表ありましたが、来年も宝塚歌劇は我々を楽しませてくれそうですね。
その前にタカラヅカスペシャルのライブビューイング当たってほしいな!!!!!