グレイに向かって

ねごとは寝ていうものなの?

【宝塚歌劇】花組 雪華抄、金色の砂漠 感想(ネタバレあり)

11月は個人的にバタバタしていてあんまり楽しめなかったのですが、12月はその分楽しんで生活していきたいです。(宣言)

 

という訳で花組さん大劇場公演感想です。

 

ムラパンフはこちら。

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リラックマちょっと怒ってるように見えるけど気にしないでおこう…笑

 

パンフには花乃ちゃんのサヨナラポートがあったのですが、花乃ちゃんが着てたドレスが私が自分の結婚式で着たいNo.1のお衣装だったので、ホンマ「わかる」の境地でした。

星組「めぐり逢いは再び」のねねちゃん(夢咲ねねさん)のデュエダンお衣装だったよね確か…その後花組「宝塚∞夢眩」で蘭ちゃん(蘭乃はなさん)が着て、と記憶してるんですがあのお衣装めっちゃ可愛いよね!!タカラジェンヌ最期のパンフに美しく載せて貰えるなら着たいよね!!!わかる!!!!!(号泣)

…「わかる」の境地にお付き合い頂きありがとうございました。

話を戻します。

 

あらすじはこちら。

 ・雪華抄

花鳥風月──日本ならではの風雅な趣をテーマに、華麗に格調高く繰り広げる舞踊絵巻。華やかな初春の風情に始まり、夏のきらめく波濤、秋の月、そして雪の華が舞う白銀の世界から桜花夢幻の春の讃歌へと、絢爛豪華な場面が次々に展開されます。現代的なエッセンスを加え、宝塚風にアレンジした日本古来の伝説なども織り交ぜながら、四季の美しさと艶やかさを華やかに謳い上げた日本物レビューの意欲作。
国際的に活躍するファッションデザイナー丸山敬太氏が、衣装デザイン・監修を手掛けます。

 

・金色の砂漠

昔々、いつかの時代のどこかの国。砂漠の真ん中にあるその王国の王女は、“ギィ”という名の奴隷を持っていた──。

自分がどこから来たのかも知らず、王女タルハーミネの奴隷として育てられた少年、ギィ。常に王女に付き従って世話をする彼は、長じるにつれ、美しく傲慢な王女に心惹かれるようになる。ギィを憎からず思うタルハーミネではあったが、王女の立場と何より彼女自身の矜りが、奴隷を愛することを許さない。タルハーミネはわざと高圧的な態度でギィを虐げる。奴隷でありながら矜り高いギィは、そんな王女を恋の前に屈服させたいと激しい思いを募らせる。
ギィの怒りにも似た愛は、やがて報復の嵐となってタルハーミネと王国を呑み込んでゆく──。
架空の古代世界を舞台に描き出される、愛と憎しみの壮絶なアラベスク

 

 

【雪華抄】

・春の踊りはヨーイヤサー!の銀橋も使ってのチョンパで幕開き。和物はお衣装が豪華だからチョンパが映えるよねー!あとみりお(明日海りおさん)が美しすぎて眩しかった。。
後ろの背景は尾形光琳の「紅白梅図屏風」風の川と左右は梅じゃなくて牡丹とか色んな花が描かれていました。花組だけに!ってことなのでしょうか。


・猛々しい荒海から鳥が9羽。鷹と鷲なんだって。
ここのお衣装が変わってて、お着物の袖が羽根みたいになっててかっこいい。丸山敬太さんがデザイン手がけてるみたいです。ファッションに疎くて存じ上げなかったためオンラインショップ覗いたけどめっちゃ可愛いお洋服いっぱいあったけどお値段は可愛くなかったです…
あきら(瀬戸かずやさん)班とちなつ(鳳月杏さん)班があるけどあきら班の下級生の子1人、誰かわからなかったんだけど、シャベめちゃ上手くてかっこよかったです。

 

花椿の場面。雪に椿・雪と笹の扇子。いつも思うけど松本せんせは可愛いお着物着ていらっしゃるよね。このときは黒いお着物でした。

 

・七夕の場面最高ちゃう?下駄で普通に男女くらいの身長差のちなつ・べーちゃん(桜咲彩花さん)最高ちゃう?(大切なことなので2回言う)
キキ彦星(芹香斗亜さん)のゆき織姫(仙名彩世さん)てー!ゆきちゃあぁぁあぁぁん!!!うぉおおぉおぉぉぉ!!!

ゆきちゃん関係は軽率に興奮する。客席の天井も宇宙柄になってるのもトキメキポイント上がる!
織姫の糸を手繰って2人が出会うの運命の人な感じがして胸キュン。そこから「あなたこそ我が命よ」って歌うの…最高やん……(涙)
ずっとなんですけど、ゆきちゃんのシャベめっちゃ可愛くてオペラ泥棒でした。八の字の眉毛で女らしいふんわりとした雰囲気のお顔になってました。

 

・あきら他「エンセートット!」と歌うところ威勢がいいのはわかるけどちょっと戸惑う。北斎の富士三十六景「神奈川沖浪裏」を左右反転させたような背景。
お歌難しそうで、べーちゃんとみれいちゃん(城妃美伶さん)が2人で歌ってたところの不安定さが際立ってました。私が行ったのが公演2日目だったからかもしれませんが(^p^)


ちなつ・あきらの月代似合う~江戸っ子風に髷を斜めにしてるのもかっこいいー!!!
ちょっと中詰めっぽくなっててみんな両手に棒持って踊るの威勢があってかっこいい場面。

 

清姫綺譚。
十六夜の月を見るみりおちゃんきれいすぎるやん…!!音楽がディズニーっぽい。
安珍清姫キター!道成寺じゃん!とちょっとテンション上がった。(最近行けてないですが歌舞伎も好き)
舞台上で早着替えした花乃ちゃん(花乃まりあさん)が炎を背負うのかっこよかった。でももっと怒り狂った表情してても良かったかな~

 

・フィナーレのキラキラの雪舞うところに和海パイセン(和海しょうさん)のお歌が沁みる~~ソロ超上手い。あとフィナーレの松本せんせのお衣装がピンクで可愛い。

 

 


【金色の砂漠】
・主要な登場人物が最初に全員出てきて踊るのベルばらみたい。気持ち高まる〜

 

・砂漠の表現がカーテンみたいなのでされるんだけど、私薄い布で色んなモノを表現する演出めっちゃ好きなのでムヒムヒしました。しかし、まだ「金色の砂漠」の意味がわかりません。

 

・イスファン国の後継ぎとして他国から王子が迎えられる。

 

花乃タルハーミネの登場場面が噂の花組トップスター踏まれる、ってやつですね。


「傲慢」「誇り高い」と言われながらギィを踏みつけ輿から降りるタルハーミネ。
かれーテオドロス(柚香光さん)は王妃と"男性"の奴隷が常に行動を共にすることを理解出来ないと言う。しかし花乃タルハーミネはみりおギィはこれは砂である、とテオドロスに素っ気なく言うのだった。

どうでも良いですが、かれーは黒塗りじゃないし金髪なのよ。マジイケメン…

 

テオドロスはこの土地の人じゃないからその行為を野蛮だと思ってるのがミソ。
タルハーミネの言いつけに従わないギィは、「お前はずっとそうしてなさい!」と言われて踏まれたままの体勢でキキちゃんジャーに帰るぞって言われてるのにずっとそのまま。
「拗ねているようです。」ストーリーテラーのジャー。どうしてジャーがストーリーテラーなのか。

 

「みんないなくなってしまったので…」

 


・幼少期に遡り、算術が出来ないタルハーミネ。間違える度に鞭で叩かれるギィが我慢ならず代わって答え、奴隷の身分で!と更に鞭を振るうさおたさんナルギス(高翔みず希さん)。いつも聞いていたから、と少年時分から利口だったんですね。ナルギスの部屋からイスファン国の王妃であるゆきアムダリヤの部屋へ向かう2人。

 

アムダリヤはタルハーミネと血は繋がっていない。ちなつジャハンギールが討った前王の妃であったアムダリヤを自分の妃にした結構な鬼畜展開。それでもタルハーミネはアムダリヤのことを慕っている。
いつも義母が歌っていた金色の砂漠を探しに行く、と出ていくタルハーミネを追いかけるギィ。ここで"金色の砂漠"とは義母の歌う歌詞に出てくる場所であることが判明。


・途中砂漠で迷い、見つけるまで帰らないと駄々をこねるタルハーミネを殴り、なんとか帰ってくる。怪我をしたタルハーミネを見た周りの人々は王族を害した者は死罪であり、犯人は誰かとタルハーミネに問うが、ギィ助けるためにナルギスだと嘘をつく。

 

命を救われたギィ。礼を言うが、何故自分が奴隷のことを助けたのかという葛藤か、殴られ悔しかったのか自分と同じところにナイフでギィの顔に傷をつけたタルハーミネ。感情に任せて行動するタルハーミネに若干恐怖を感じる。

 

・何故タルハーミネのために自分が犠牲にならなければならないのかと不満を言い、エマさんピピ(英真なおきさん)のお膝に顔を載せるみりおちゃんかんわー

 

・王女たちはそれぞれカラーがあって、
第一王女(花乃タルハーミネ)

→赤(性根が強い、プライドが高い)
第二王女(べービルマーヤ)

→青(穏やか、人のことを想える心を持つ)
第三王女(くり寿シャラデハ)

→黄(明朗、わがまま娘)
それぞれその色味のお衣装、且つそのイメージの性格でした。


・オアシスの場面。テオドロスは最初枕使って寝転んでいたけど、外してタルハーミネに膝枕してもらいながら言う当て書きが素晴らしい。

 

「貴方から愛を受けていない。私の国へ行ってバラを見せてあげよう。」

 

「あなたの唇のような色をしたバラ…」

 

ファーーーイケメンゆずかれーにこんなこと言われても唇触られても「父の言うことは逆らえないから」と自分の意思で結婚する訳ではないと言うタルハーミネどこまでも強気。

 

ビルマーヤの婚約者であるタソゴラーズがめっちゃ良い人っぽくてお似合いやん?ってなる。ジャーがお手伝いしようと「何でも自分でするようにしとるんです!」って自分でやろうとするのタソ似合う??


鳥の狩りしよー!ってなって弓矢で狩りするんだけどちなつジャハンギールが射抜いた鳥が本当に天井から落ちてくる演出でめっちゃ笑った。しかも結構大きかったしww


ゴラーズもするがなかなか難しいらしく、ジャーもやってみるものの外す。しかしビルマーヤは気づいていた。狩りの上手いジャーがゴラーズを立てるためにわざと外したことを。2人の思い遣りが温もり溢れる場面だが、身分違いの恋であり、ビルマーヤはゴラーズと結婚することを受け入れる。

 

・タルハーミネとテオドロスの婚礼前夜。
ギィはタルハーミネに歩み寄り、想いを伝える。

 

「あなたはいつもきれいに震えているんだ。」

 

「これが砂でしかないと言うなら、貴女を侮辱する者に死を与えて下さい!」

 

「叫べばいい!愛していないと言うなら!」

 

えーっと…花乃ちゃんめっちゃ良くない?今回何度目かの最高ちゃう??を差し上げます。みりおちゃんに言わせたいセリフ…心を見透かされ猶も愛していると思わせ熱い想いに身も燃やされそうになります。2人ゴロンゴロン愛し合うしね。熱烈な愛情表現のギィ…いやみりおちゃん……!!


2人は駆け落ちしようとするが、密告者により捕まってしまう。シャハンギールから死罪を言い渡されるタルハーミネ。だが、テオドロスからタルハーミネ自身からギィに死罪を言い渡すことで王家の誇りを回復する、と聞かされ苦渋の表情でギィを死罪に処すと宣言したタルハーミネ。

 

・結婚式の場面ではちなつジャハンギールが女を侍らして優雅に座ってる様子が見られます。見ものです!!

 

・拷問されつくして虫の息のみりお。
兵士を休ませ牢屋に入ってきたアムダリヤ。
ここでキキみりが兄弟であることが判明。そういう展開ね?

 

アムダリヤ「あなたの本当の名前はイスファンディヤール。」

 

アムダリヤと前王バフラムとの間に生まれた子。ギィとジャーは本当は王族であったのだ。ジャハンギールがアムダリヤが自分の妃となるなら息子たちの命を助けると条件を出し、出自を隠すために奴隷として生かされることとなったのだ。

誇りを持って自死も、子供も殺さなかったアムダリヤを責め、必ずこの王国に復讐すると誓うみりおギィ。
牢屋から脱出し、マントを翻して「復讐こそ我が恋」と歌う。

 

・女盗賊のじゅりあラクメ(花野じゅりあさん)に認められ、盗賊の仲間になったギィ。一緒に牢屋から逃げてきたあきらプリーも仲間になった。プリーは第3王女の奴隷なんだけど、彼は王族出身じゃないみたいで3人の中だとおちゃらけキャラなようです。

 

7年後、盗賊のトップとなって帰ってきたギィ、いや、イスファンディヤール。黒いお衣装と復讐するためだけに心血を注いできた憎しみの表情が、歳月を感じさせてみりおちゃんの演技力が光ってた。

 

・イスファン国を制圧し、王となったイスファンディヤールは王妃をタルハーミネとする、と宣言する。ジャハンギールがアムダリヤにしたことをタルハーミネに復讐として行った。

 

・新王即位の儀の準備の最中、アムダリヤが自殺したと情報が入る。アムダリヤは苦しみの中でもシャハンギールを愛していたことをそこで知り、苦悶の呻きを上げるイスファンディヤール。

 

・アムダリヤは死に、消息を絶っていたタルハーミネを追い砂漠へ向かうイスファンディヤール。愛を捨て、誇りにのみ生きる彼らは金色の砂漠を目にし、その場で2人倒れ込む。

 

「輝く、熱いこの場所か…」

 

ギィは母の仇を討って息を引き取ったのだった。

 

・一族が彷徨い、銀橋を渡るときキキちゃんが叫んで終わり。


・フィナーレ、黒塗りのターバン群舞素敵ー!ここだけでご飯おかわりめっちゃできる。(何の話)

 

・みりかのが白のお衣装でイチャラブなデュエットされるのですが、最後2人寄り添って大階段を昇っていく演出泣ける。2人は常に高みを目指して同じ方向へ進んでたんだなって思えました。

 

可愛い可愛い花乃ちゃん。

トップなったときはどうなるのかな…って思ってしまったけど、みりおには花乃ちゃん、花乃ちゃんにはみりおがいたから良い舞台を観させてもらえたのかと思ってます。

 

来年はトップさんの退団公演、お披露目公演が交互にあるから感情の起伏が激しくなりそうですよね…これからの花乃ちゃんにも幸多からんことを!