グレイに向かって

ねごとは寝ていうものなの?

【宝塚歌劇】月組 All for One~ダルタニアンと太陽王~感想(ネタバレあり)

月組さん東宝公演おめでとうございます!
頑張ってたんですが、東宝初日までに間に合わなかった…ムラ公演の感想上げます需要あるかなああああああ


ムラパンフはこちら。

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あらすじはこちら。

世界の古典・デュマの「三銃士」をもとに、新たな発想で描くロマンチック・アクション・ミュージカル。舞台は太陽王と呼ばれたルイ14世が治めるフランス。銃士隊の新入りダルタニアンは王の剣の稽古相手に任命される。しかし王はダンスのレッスンに熱中し、剣術には興味を示さない。ある日ダルタニアンは、ブルボン王家を揺るがす王の秘密を知ってしまう…。
ルイ14世の為に立ち上がるダルタニアンの愛と勇気の冒険を、共に戦う三銃士との友情を交え、壮大なスケールで描き出す浪漫活劇。今なお世界中で愛される「三銃士」が、小池修一郎の脚本・演出によって新たな物語として宝塚歌劇の舞台に登場致します。

 


以下、感想です。


ファンファーレから衛兵隊せり上がり。


みやちゃん→としくん→ありちゃん→りょうくんとせり上がって主要登場人物の説明。

 

ここで応援上映するなら、
大胆不敵→ありポルトス(暁千星さん)
\大型犬にしか見えなーい!/\投げ飛ばしてー!/
沈着冷静→としアトス(宇月颯さん)
\ヒゲー!/\イケメーン!/
世紀の色男→みやアラミス(美弥るりかさん)
\顔がエローい!/\抱いてー!/
無敵のヒーロー→りょうダルタニアン(珠城りょうさん)
\彼は女性です!/

 

サーベル使っての群舞でかっこいい。誰よりスタンスの低いありちゃんは大胆不敵にピッタリだと思いました。(作文)

 

・国王の剣術指南のお役目を言い渡されたりょうダルタニアン。故郷・ガスコーニュを忘れず田舎者でもパリで頑張るぞっ!と前向きな曲を銀橋渡りで歌う。真実のために相手に向き合うんだ、と強い決意を胸に任務に当たります。

 

・イタリア人がフランスの政治を取り仕切る。6人の姪を王妃にし、自分の血筋が王になれるよう画策するマザラン一樹さん(一樹千尋さん)。

 

・王はバレエを嗜み、剣術は二の次。挨拶をしたダルタニアンの足使いを見てバレエの振付に取り込もうとするくらいバレエにのめり込んでいた。普通にバレエ超上手なちゃぴルイ(愛希れいかさん)。ポスターでも映ってるキンキラの角生えたお衣装でもガッツリ踊っておられたの流石。男役ボイスなのも新鮮で、初見は設定知っててもびっくりする。


・「陛下は元来身体がお弱いため、普通の男より手加減するように。」と言われるも、つい力んでしまってルイを転してしまう。

 

ルイ「お前を解雇させるか、銃士隊を解散させるか!」


銃士隊には謀反の噂もあるからとたいそうお怒りの国王・ルイ14世

ガッカリしているダルタニアンに、マゼランが「警護隊に入らぬか?」と聞くも断り、王宮から立ち去る。
マゼランの甥である、ゆりフィリップ(紫門ゆりやさん)とれーこベルナルド(月城かなとさん)がマゼランに文句を言うが、後から役に立つからとダルタニアンを銃士隊から引き抜こうと考えていた。実は、銃士隊の一部を買収して謀反を企てていると嘘の噂を流していたのだった。

 

・剣術稽古後、疲れたため隠し部屋へ向かったルイ・すーさんアンヌ(憧花ゆりのさん)とマドレーヌ(夏月都さん)。
どうしてもハプスブルク家の親戚との結婚をしなければならないのか、と駄々をこねるルイ。

 

ルイ「母上…私はです!」

 

上着を脱いでフリルの下着で登場!なるほどなんで娘トップに男役させてたのかここでネタばらしがきました。
ちゃぴは研2くらいまでは男役だったし、初見では本当に違和感ないくらいの男役でしたよ。

 

・私の運命は呪われている、と歌うルイ。
男女の双子で生まれるも、不吉だからと女の子が捨てられるはずが男の子が捨てられ、残った女の子を男として育てた、ってなんとなく「ベルサイユのばら」のオスカルみたい。男装の麗人ってだけか。
母上の実家、パプスブルグ家の紋章である双頭の鷲を2つに割けて双子は離れ離れに。
捨てた王子は行方不明ではや20年…髪を伸ばしてみたい、とカツラを用意し、ドレスも着てオトナの目が離れた隙に王宮から抜け出すルイ。

 

・場面転換し、銃士隊の集まる町の居酒屋。
剣術稽古で王を怒らせたことに落ち込むダルタニアンを励ます皆。ここ、みんなジーンズ生地のお衣装なんですよ。めっちゃ好き。次の大劇場公演のとき宝塚の殿堂行こうと思う。(前公演のお衣装展示があるので)


「銃士隊の昼の標語は?」
「All for One,One for All」
「夜の標語は、"酒・歌・女、我らにあり"だ!」

 

俺たちを癒すのは酒、歌、女~♪とセクシーに歌うみやアラミス。
ここの盛り上がりが酒場のノリで観ていて楽しい。
「例え行きずりの相手でも、運命の相手かもしれない」と歌う中で、ダルタニアンと出会うルイ。


「名前は?」
「ルイ…ーズよ!」

 

マザランが銃士隊が謀反を企てていると吹聴していることに怒り、「マザランはイタリアへ帰れ!」等と罵倒、箒で作ったマザラン人形をめちゃくちゃにしているところに警護隊が。
ありポルトスの樽ぶん投げから乱闘騒ぎに。ちなみにみんな剣使ってるのにポストスだけ素手なの笑うww樽受ける係のからんちゃん(千海華蘭さん)シケあってどちゃくそイケメンなのでみんな見て。

 

・乱闘騒ぎからルイーズを脱出させ、外に出たダルタニアンとルイーズ。


ダルタニアン「騒ぎに巻き込んでしまい、申し訳ない。」
ルイーズ「構わない。出てきたのはこっちなんだから。」


腰に手を当てて言うもんだからあれ?となるダルタニアンと慌てて取り繕うルイーズ。

「あなたがダルタニアン…!」と"貴族の女性"として王はどのような人だったか聞き、エゴサーチするルイ。


ダルタニアン「(凛とした方だと居酒屋では言ったが)あの時はそう言うしかなかった。」
「しかし、男性だが茶目っ気があって可愛い方だ。」


ダルタニアンが銃士隊に入った理由、父からの勧めだった話をして、さぁ次はルイーズの身の上を話してくれ!となるも「帰らないと!」とはぐらかすルイーズ。

 

・待って!と壁ドン。"ドン"の力が強すぎて地響き音が鳴るww
人を呼ぶわ!って大声出すルイーズの口をキスで塞ぐダルタニアン。


ダルタニアン「また会いたい。俺では不足か?」


「さよなら…」と走り去るルイーズ。恋が始まりましたよ奥さん!!俺では不足か?とか不足と思ってないから言える言葉じゃん…胸板厚すぎるよりょうくん……(そこ)

 

・居酒屋での騒乱、マザランの誹謗中傷の罪により国王の命で銃士隊は解散させられる。
ダルタニアンはマザランが銃士隊を買収しているところを目撃しているも、国王を護る銃士隊、陛下を立てて意向に従うこととした。
美奈それぞれの意志によって行動することとなり、


アトス「地元で剣術の先生をしようか…」
アラミス「また修道士に戻るよ」
ポルトス「朝から飲んだくれだー!」


三者三様wダルタニアンはパリに残って行動するよう。
「我らの願いは、陛下にあるのだ!」
\All for One,One for All/

 

マザランは、ルイを母の故郷、スペインの王女と結婚させようと準備を進めていた。
ルイは女だから結婚は出来ないと拒むも、
「どこの宮廷にまともな夫婦がいるのだ!」「政略結婚に不道徳はつきものです」
とルイの想いの外に"結婚"があるとつっぱねるマザラン

 

王の命令で銃士隊が解散させられたとそこで知ったルイはダルタニアンを王宮に呼ぶように言う。マザランや、フィリップ、ベルナルドが止めるも聞かず、ダルタニアンは再度王宮に呼ばれることとなる。

 

・ダルタニアンがやって来てニヤつくルイ。
ダルタニアンは非礼を詫び、自分はどんな咎めも受けるので、銃士隊の解散を撤回してほしいと乞う。


ルイは撤回する代わりに一緒に踊るように言う。戸惑うダルタニアンに、「こうか?」と居酒屋で踊った踊りを見せるルイ。
一緒に踊るも、よろけたルイを助けようと胸を触ってしまうダルタニアン。


「今触ったものは忘れるように。」
「…はっ!」

「……いやー!おやめになって!」
「人を呼ぶわ!」
「……わーーー!ルイーズ??!」
「そう!」


倒れるルイにキスするダルタニアン。

 

大声出したのでみんな心配で部屋に入ってきて現場目撃。


「今見たものは忘れるように」

 

女嫌い→女を知らない、との考え方でみんな一致。
女の魅力を知らしめさせなければ…!と更に熱くなるコマ公爵夫人(沙央くらまさん)。

ダルタニアンと話し合い、として2人っきりになったルイは、出自の秘密を伝える。
双子の男子が見つかればルイは自由の身になる。私と出会ったのだから諦めるのは早いと片割れを探すことを誓うダルタニアン。


・衛兵隊解散で、次の手をうつアトス。るうポーフォール公爵(光月るうさん)に会いに砦へ向かい、今こそ捲土重来とマゼランを再度倒そうと話をしにきた。

 

イケメン神父に面会すると、罪が浄化するといい、1週間前に予約が必要な修道院があるとの噂。
そのイケメン神父とはみやアラミス。

ひっきりなしに迷える子羊が現れます。アラミスが歌いながら耳フゥーして、動悸が止まらないと目をひん剥くはーちゃん(晴音アキさん)の顔ヤバかった。投げチューされてみんなキャー!なのにはーちゃんだけハァハァしてたのワロタw


贖罪しすぎて疲れてるアラミスのところにダルタニアン。好きな人が出来た、陛下だ!と伝えるも、


アラミス「陛下…すまないがソッチは専門じゃないんだ…」


男女の恋愛専門だと言うも、事の顛末を話し、消えた双子の兄を探してほしいと頼むダルタニアン。

 

ポルトスは剣戟一座に再就職。進撃の巨人風、タイタン役なんだけど完全にゴリラwゴリラのときラップの歌になってびっくりした。イケコちょいちょいラップ入れてくるね。
居酒屋同様大暴れのポルトス、タイタンをやっつける騎士役ジョルジュ、大選抜の風間柚乃くん!台詞もしっかり発音されていて、かっこいいし将来有望です。


道中にくらげマリア(海乃美月さん)が通りかかりお気に召すも先を急ぐ。

 

・お芝居が終わってポルトスに挨拶へ行くダルタニアンとアラミス。衣装を見られて「似合うだろー?」の言い方が完全にスギちゃん。

 

ルイの双子の片割れを探していると座長に話すと、ジョルジュが同じようなネックレスを持っていたと話す。ジョルジュを呼び、ネックレスを合わせるとぴたりと繋がった!
ジョルジュが"カラス"のようだと思っていたネックレスは、双頭の鷲となった。

男女のため2人は似ていないと思われたが、目の輝きは一緒だ、とダルタニアン。
過去の"呪われた運命"から新たな扉が開かれる瞬間だった。


「君の束縛を解くことが出来たら、俺と一緒に生きてほしい。」

 

後ろの壁に双頭の鷲が映され、明日を信じて、今日を信じて生きて生きていこう。モナムール。と歌う2人。

王宮へと向かい、全員出てきて幕が降りたのでイケコのかほりムンムンでした。

 

 

・2幕はスペイン皇女・マリア(海乃美月さん)のために催されたマスクバルからスタート。
かいつまみますが、というか1幕が説明がほぼでなかなかのボリュームだったため2幕はスピード感があります。

 

・1幕はホントにちょい役だったゆりフィリップ(紫門ゆりやさん)、れーこベルナルド(月城かなとさん)は2幕から活躍。

一族でブルボン家を牛耳るマゼランの野望のためにスペイン皇女の、ルイの"お相手"となるべく奔走します。
でも、フィリップはマリアには「ニオイがすごい」とクシャミ連発され、ベルナルドはルイに柱ドンするも「壁じゃないわ」とあしらわれ何かと不憫。「壁が、足りないのか…!」と悶絶顔のれーこちゃんが面白いが圧倒的イケメン。

 

・マゼラン打倒のためのアジトとしていた居酒屋の地下室で、ルイは双子の兄であるジョルジュと出会う。ってかよく王宮抜け出すよね。
流石に後をつけられていて、ベルナルドは居酒屋の営業停止を言いつけるも、ルイが毅然と取り下げる。双子の片割れに会えた喜びもつかの間、王として人々弾圧するマゼランへの不信感を醸し、王宮へ戻っていった。

 

「明日は太陽が昇り、陽の光は等しく人に当たる。新しい自由を迎えよう」


自分たちは負けないぞ、と人々は歌うのですが、横一列で並んで歌うのが圧巻。計画首謀者のとしアトスがヤバいくらいにかっこいい。


・ルイはダルタニアンと共に動いているため、王宮内では失踪してしまったとなり、マリアに見せようとしていたバレエの代わりに剣戟一座の「双子の騎士」という仮面劇を鑑賞することに。


双子がプラチナの王とブロンズの王となり、闘いの末ブロンズが倒れた際見つけた彼のネックレスが…


マリア「それは、うちの紋章…!」

 

ルイがドレスを着て出てくる。このドレスがまた可愛いんだわ。水色のフリフリでよくお似合いです。
ここで、双子の兄妹が入れ替わっていたこと、片割れが見つかったことがようやくマリアに伝わる。
双子の兄の手首には、星型の痣があったはず!と思い出し、確認すると大きくなったため"ヒトデ型"にはなっていたものの、痣があり、本人確認もバッチリ。


"All for One,One for All."の掛け声の後、いつも剣を重ねて上に上げるんだけど、かっこいい。

終わった後剣を腰に戻す時に、刀身持って直すのも洋物み感じて萌えました。


ここから階段使った決闘シーン。
りょうくん→シルバー
みやちゃん→青
としくん→赤
ありちゃん→カーキ
のマント翻して縦横無尽に駆け抜けておられました。

 

コマ公爵夫人も途中で捕えられてたんですが、助け出されて「ワタクシも剣術に覚えがあってよー!」とか言いながらチャンバラに参加してるの男役だもんな〜と思わせてくれる良い演出だと思います。

 

ルイ「何があろうと、貴方を愛したことを後悔しない!」
ダルタニアン「お前を愛することが出来るのは俺だけだ!」
ベルナルド「ここには壁はないぞー!」


この一言後、れーこちゃんが二刀流してきてワロタwww四之森蒼紫wwww
結論:イケコは「るろうに剣心」演出した際、蒼紫役のれーこちゃんにベタ惚れしたようだ。


なんかね、笑ってはいけない決闘シーンですよ。オマージュがすごい。

 

四之森蒼紫ことベルナルドはダルタニアンに敗れ、以下の結果に。
・ジョルジュはウォーフォール公爵が王となりを教育する
・ジョルジュが王になったあかつきには、アンヌは摂政を辞め、マザラン枢機卿を退任すること。
・ダルタニアンがお願いして銃士隊は再結成することとなる

 

枢機卿退任もすごい悔しいんだよな、「御意に…」とは言うもののマザランはとても恨みを込めた言い方してました。

マリアもジョルジュを気に入り、フィリップは振られ、ベルナルドもダルタニアンへ最後の言葉をかけ去ります。


ベルナルド「今わかった。お前が俺の壁だー!」

 

イケコwww絶対壁ドン入れた後、この台詞浮かんだよねwwwこの台詞ありきでれーこベルナルドの他の台詞書いたに違いない\(^o^)/

 

双頭の鷲のペンダントは2人に返される。いつまでも双子の証、王である証だ。

 

ダルタニアン「俺は銃士隊だ。怪我が多い。」
ルイ「私はバレエを続けるわ。故障が多い!」


生き方を曲げないダルタニアンと気持ちを曲げずどこまでも貴方についていくと誓うルイ。

 

「1羽の鷲が導いた2人の愛が実る」と歌い幸せそうな2人の、お互いの生き方を尊重して寄り添うというよりはお互い芯を持って生きていこうとするのが、たまちゃぴに投影されてるような気がしてムヒムヒ案件でございました。

 


たまちゃぴ次は全ツ鳳凰伝ですね!観に行けることになったので楽しみです。
その前に宙組さん観劇してきます。まぁ様退団ですし、寂しい気持ちもありますが楽しんできます!