読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

グレイに向かって

ねごとは寝ていうものなの?

【宝塚歌劇】星組 桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-感想(ネタバレあり)

宝塚歌劇 星組

宙組エリザムラ公演が終わり、みりおん(実咲凜音さん)退団のお知らせがあってしんみりしているところにやって参りました、我がご贔屓北翔海莉さんの退団公演。

公演初日を観ることができるようになりまして、こんなときどんな顔すればいいかわからないの…(by.綾波レイ)という心持ちだったのですが、なんとか泣き笑いで観劇できました。鉄は熱いうちに打て!ということで感想を。


あらすじはこちら。

幕末の動乱期に雄大な桜島がそびえる薩摩藩の貧しい城下士の家に生まれ、人並みはずれた度胸と剣の腕で、明治維新の立役者の一人ともなった桐野利秋明治新政府では陸軍少将に任じられながらも、敬愛する西郷隆盛と共に下野し、“避けられぬ宿命”西南戦争へと身を投じて行く。彼が命を賭けて守り抜こうとしたものは果たして何だったのか……。会津藩との戦いの最中に出会った娘との恋や、苦楽を共にしてきた薩摩兵児達との友情、そして対立を交え、“真心”を持ち、己の“義”に真っ直ぐに生きた最後の侍の生き様を描き出します。

 

ムラパンフはこちら。

f:id:vo1ceddy:20160826231041j:image

 みっちゃんかっこいい!

 

五・一五事件から物語が始まる。白い海軍制服の青年将校たちが犬養に銃を向ける。"昭和維新"の言葉でまぁ聞け!と言いつつ撃たれちゃうゆっこ犬養毅(麻央侑希さん)。侍はあの男以外におらぬ…的な台詞を言って倒れる。台詞は聞きやすかったです。

 

・出てくる敵を滅多打ちにしていき、「チェストー!」の掛け声で決めるみっちゃん中村半次郎(北翔海莉さん)。登場からかっこいいのつらいわー最高!

 

・後ろに「SAMURAI The FINAL」の文字が出てみっちゃんの声かけからチョンパ。銀橋で踊り。途中刀納めて「ジャキッ」と音たてるのかっこいい。

 

会津の闘いで「故郷の春を奪い返すのだ」、「会津は死なぬぞ」と歌う会津藩の面々にこの後起こる悲劇を思って泣く。当方新選組好きのため会津藩関係への涙腺弱めです…

みきちぐ大谷隆俊(美稀千種さん)を斬り、その娘である風ちゃん吹優(妃海風さん)と相見えることとなった半次郎。女子が闘いの場にいるべきでないと説得するものの父・隆俊の仇のため闘う吹優。既に薩摩が討ち果たしたので、後ろの葵の御紋が「降参」か何かの文字に変わっていた。その時、砲弾が撃ち込まれたのだが敵方である吹優を庇う半次郎。半次郎の叫び声。「半次郎さん!左手の指がー!」このときに左手の指を無くす半次郎。2人の運命を繋ぐ出来事が生まれた。

 

戊辰戦争が終わって明治になりましたー!と新聞売りのゆっこちゃん(新聞売りでなく、新聞記者でした。ご指摘ありがとうございます。)が狂言回しになってるあたりが先の雪組公演「るろうに剣心」と似てる…ってかほぼ一緒。。

 

桜島を望む薩摩の土地で、半次郎とベニー衣波隼太郎(紅ゆずるさん)が剣術のお稽古してるの可愛い〜あーちゃんヒサ(綺咲愛里さん)と隼太郎は恋仲で、2人を見て「あちーあちー!」と囃し立てる半次郎も可愛い。そこでヒサを巡って武士といざこざが起こる。近くを通りかかったさやか西郷吉之介(美城れんさん)に助けてもらう一行。西郷は違う名前(変名の大島三右衛門)を言い、自分は流浪人だとして立ち去ったものの、みっきー篠原国幹(天寿光希さん)に教えてもらい、あれが本物の西郷吉之助(隆盛)であったと知る半次郎と隼太郎。慌てて後を追いかける。みっきー滑舌良すぎて薩摩弁なのに全部聞きやすい。

ちなみに他の皆さんは訛りすぎて聞き辛かったです…本格的にやろうとすればするほど聞き馴染みがなさすぎて解読不明になっちゃうナマモノ舞台の弊害。。

個人的メモ、最初に江戸に出たーい!と言ってるせおっち別府晋介(瀬央ゆりあさん)が威勢のいい男の子でかっこいい。

 

・西郷さんに島津の殿様に付き従って東上したいと直訴しにいく半次郎。西郷さんちに行く時、自分とこの畑で取れたさつまいもをお土産に持って行くんだけど、「からいもがからいも持ってきたー!」ってお付きの奉公人?がいうの時代背景出てて滾る。

西郷に"攘夷"とは何かと問われ、教科書通りの回答をする半次郎に、西郷は「攘夷は戦争だけでない。人を愛して天を敬うこと。人を愛し、勇気、義のある世界を創りたい。」と語る。新しい日本国についての西郷の考えに深く感銘した半次郎は、この人についていきたいと強く思った。

ちなみに一緒に行った篠原は怖気付いてかわからないけどすぐ帰っちゃうのなんでなんだろね…

お屋敷の中にはハッチ大久保一蔵(夏美ようさん)もいたんだけど、柴犬抱きかかえてたの可愛かった。上の奉公人?へ西郷さんの怒号が飛んだときに「びっくりしたな〜!」か「こわかったな〜!」かワンコに声かけしてたところ笑ったw

公式の"かごんま弁講座"にある通り、西郷さんの発音が"さいごう"じゃなかった。"セゴ"でした。みっちゃんもセゴせんせ!言ってました。

あとね!さやかさんの西郷隆盛がリアル西郷隆盛で、今後西郷隆盛役が宝塚であったとしてもさやかさんを超える西郷隆盛役出来る人いないと思う。

 

・吹優に医学を教えてもらう半次郎。医学書も瓦版も吹優に読んでもらってたってことは半次郎は字が読めなかったようです。

 

・かごんま弁で日本語喋るウィリアム役の輝咲玲央さん金髪似合うね!

 

・朝鮮へ話し合いへ行くはずの西郷へみきちぐ岩倉具視が突然遣韓中止の命を下す。「麿の目の黒いうちは許さん!」と言い、東京での立場を失い鹿児島へ帰ろうと落胆する西郷と半次郎。

 

・しーらん山県有朋(壱城あずささん)の乗る馬車に母を轢かれ泣き叫ぶ太郎少年(のちに半次郎に付き従うことになる)に声をかけ、薩摩側の敵を見つけてこっちゃん八木永輝(礼真琴さん)が切りかかろうとするも新聞記者のあっこちゃんに分が悪すぎる、と止められる。あっこちゃん結構活躍するね?こっちゃんの会津の仇を取る怨念が垣間見えた場面。

 

・お祭りっぽい場面が2回。
1回目は半次郎が吹優を外に連れ出す亀戸天神。「支度もせんとー!はよはよー!」って吹優を連れ出すとき手繋ぐのいいね。

2回目は戦いの前の酒盛りで歌い踊る場面。どちらも次に待っていたのは誰かの悲しみだった。

亀戸の祭で、半次郎は戦で記憶喪失になった吹優に、自分は吹優の父を斬った仇であると告げる。徐々に当時の記憶を思い出している吹優に、親しくなるにつれてもう隠せないと思っての告白だった。「許しちゃっともんせ…」と頭を下げる半次郎に「ずっと私を騙していたのですね。」と泣きながら走り去る吹優。半次郎は薩摩に帰ることも告げるのだが、吹優の気持ち考えると寂しくなる。

 

・西郷の朝鮮派遣が白紙になり、西郷と一緒に鹿児島へ帰郷した半次郎こと利秋。

農民の格好をして畑仕事をして、縁談で妻となったヒサと共にあった利秋の優しい顔も、新政府への"維新"の気勢によって険しい面立ちへと変えさせていくのだった。

隼太郎は政府側の人間になってしまったこともあり、「郷のもんが偉くなりすぎたら、いかんね…」と泣くはるこタカ(音波みのりさん)にまたこちらも泣く。はるこー…!!

 

・不平士族が結集し、鹿児島で大噴火した。遊女に成り下がってしまった愛奈姫を身請けする永輝。ずっと蔑んだような目で見ていたのに、警察の制服に身を包んだ永輝を見て驚く愛奈姫。

「魂を捨てて参りました。故郷の仇を打ちに…お別れにございます。」

と、永輝も最期の闘いと鹿児島へ向かう。暗く、何かどす黒い決意が滲んだこっちゃんの台詞回しだった。

愛奈姫と永輝は密かに想い合ってる設定らしいのでここもグッときます…きほちゃん(真彩希帆さん)遊女でも可愛いのよ…

 

西南戦争も描かれるんですね。最初は優勢だった薩摩軍がどんどん南下していく中、敵味方関係なく介抱する看護隊である博愛社が作られることとなる。利秋の左指が無い本当の理由を知った吹優はすぐさま参加しようと動く。あの方に会って謝りたい…その一心で自ら危険な場所へと赴くのだった。ここで、やっと先行写真とかで見てた白衣の意味がわかった私です。

 

・戦場で無事出会えた利秋と吹優。「来年の夏、郷で待っていてくれ。」と吹優に言う利秋。利秋はどこまで本気だったんだろう。

 

・鹿児島での最終決戦の前に客席から登場する西郷側の面々。みっちゃんは下手からセンター通路歩きます。途中「政府軍の奴見なかったか?」とかお客さんに聞いてましたw下手通路ではせおっちがお腹空かせてますw

 

・大砲のような音がして政府軍からの奇襲か?!となるものの、花火が上がり、ヘンデルの「見よ、勇者は帰る」が流れる。政府軍からの粋な計らいと喜ぶ面々。

「隼太郎、ありがとなー!」と利秋。

「なこうか!とぼうか!なこよかひっとべー!」

決戦前夜、義と真心を見せるため皆で1つとなった西郷軍だった。

 

・戦争の最中、郷里に戻ってきて家族や仲間を助けようとした隼太郎だったけれど、政府軍側の警視隊制服姿に皆敵だ、敵だと言い、愛し合ったはずのヒサも利秋の妻として夫を置いて逃げるなど出来ない、と隼太郎とは違った思いをぶつけていたのが胸に詰まる。隼太郎は故郷を思っていたけど、異なる世界に生きてしまったがばかりに思いを分かつことになってしまった。

 

・戦争での大立ち回りのスピード感がすごい!「季節外れの桜の如く、散ってみせようか!」と言い、立ち回り。みっちゃんハァハァ言わせておりましたよ。

「遂に見つけたぞ…会津の仇!」とこっちゃん永輝に後ろから撃たれて立ったまま絶命する利秋。政府軍に見つかって利秋に切りかかろうとする部下を「命果たした侍にこのようなことをするとは恥を知らんか!」とどやし、「よく頑張った…辛かったな…」と泣きながら声をかけるべにー隼太郎。この場面本当に泣ける。

こっちゃん永輝は利秋を撃った後、自分も撃たれてその場に倒れちゃうんですけど、階段に首垂れて頭に血が上っちゃうよ…!とこちらが心配になる死に様。

べにー隼太郎のみっちゃん利秋への接し方が優しくてね…部下を制して優しく抱きしめてうつ伏せにさせて、泣きながら最期の言葉をかけてあげる隼太郎に号泣する準備しかしていない私たち観客です。

 

・賊軍の将の名など言っては後ろ指を差されます的なことを言うあーちゃんヒサ。あんまり"薩摩おごじょ"のような強さは見えないんだけど、旦那となった利秋を支えようとする気持ちは感じられました。
「奥方様…」というふう吹優。吹優には縁談をしてお嫁さんがいるということは伝えてたんだろうか。「わっせ綺麗な方やんせ…」とヒサ声かけられてたけど、女の勘が働いた意地悪ワードだったんでしょうか。勝てば官軍、負ければ賊軍の世界をどう生きればいいのか考えさせられる。

 

・最後、全員出てきてみっちゃん利秋が銀橋渡って終わり。渡りきるまで鳴り止まない拍手にまた涙が出てきた。宝塚は暖かいな~~

 


ロマンスもちょっとだけ感想です。
・べにことかいちゃんの「美しい人」は出オチwww

ベニー→ロングブロンドに鼻からクルクルのお髭

こと→黒マッシュルームヘアーに口ひげ

かいちゃん→ブラウンソバージュに口ひげ+顎に三つ編み髭

これでマント翻して踊ってるからかなりシュールでしたw

 

・知ってたけど、「初恋」でみっちゃんが木陰で寝てるとこ脚長すぎて白目剥いた。

みっちゃん(木陰+片方膝立てて仰向け)=脚長すぎるイケメン、の公式ができたな。

 

・ロックン・ロール・エイジが見る人多くて楽しい。みっちゃんの鬘がなんか変だけど、こっちゃんとはるこが組んで踊ってる時に、メガネっ子はるこに「外した方が可愛いよ?」とか言ってメガネ外させるこっちゃんめっちゃイケメンなので見て!!!

 

・ロマンチックからアップテンポが交互に出てきて見やすい。中詰めで客席降りあり。20列くらいまできてくれてました。みっちゃん他スターさん4人くらいは銀橋だったんですけどね。

 

・かいちゃんとことちゃんの女装めっかわー!

かいちゃん→金髪ボブにタイトなドレス

ことちゃん→ブラウンに前髪に赤メッシュにふんわりした足首見えるドレス

こっちゃんのドレスめっちゃ可愛かったし、かいちゃんの金髪ボブが思ってるより似合ってて2人とも超絶美人。但しデカいのは否めないw

 

・紅さんが歌ってすぐエトワールとか降りてきちゃうので、「え?もしかしてパレード??」 って戸惑う。階段からの群舞もデュエダンも無いから拍子抜けな気分になった。

 

初日観劇だったのでご挨拶とカーテンコールが見られました!ご挨拶1回にカーテンコール3回。

ご挨拶ではみちふうだけでなく、さやかさんの退団にも触れられてました。ハッチさんは16年振りの星組公演出演だったそうで。色んな組でハッチさん見てたけどそう言えば星組さんには出てなかったな。意外。


カーテンコール1回目ではロビーで芋焼酎が売られている話、2回目でくすのきで公演限定メニュー、3回目で言い忘れていたロビーの芋焼酎のグラスに印刷されてるから是非持って帰ってね!って話でトップ様直々に宣伝隊長されてたみっちゃん流石www

 

ご挨拶では、公演は打ち上げ花火のようで、演出家の先生やスタッフの方々がお客様が楽しんでもらえるように苦心し、組子を通して伝えたい想いを表現している。私事だが退団公演となるものの、千秋楽まで成長していくよう頑張る、とのニュアンスのことを話されてました。

 

私が組子見てて、というかことちゃんが何でも吸収しようとしてくれる子で良かったって思ったことがありまして。

ことちゃんには色んな挑戦して糧にしてほしいと思わされましたわ。応援してる…!

 

 

みっちゃんの絶対どの場面でも気を抜かないスタンスが大好き。どの場面でも愛くるしい姿ながら凛々しい雰囲気の風ちゃん。レビューで2人のデュエダンめっちゃあるのもありがたかった。2人なら、今の星組さんなら東宝千秋楽まで磨き続けてくれるでしょう!!!