グレイに向かって

ねごとは寝ていうものなの?

【宝塚歌劇】雪組 ローマの休日 感想(ネタバレあり)

日劇場、赤坂ACTシアターから梅田芸術劇場へブラッシュアップしてこられてたであろう雪組さんの公演へ行ってきました。明日(8/15)千秋楽なのね…早いなあ。
うまいことチケット取れましたため役替わりどちらも見ることができました。それもちょっとだけ書いてます。原作の映画見れずに舞台見てますの原作との比較はできてません。。

 

 

 

・マリオ、アーヴィング、アン、ジョーの順でオープニングムービーからスタート。
マリオとアーヴィングはちゃんと役替わりでムービー替わってました。

 

・大使館での謁見で、階段に靴を置いてきてしまい既にお疲れのみゆアン(咲妃みゆさん)。にわ大使(奏乃はるとさん)が「王女はダンスで皆様をおもてなししたいとのことです。」と機転を利かしてアン王女に靴履かせる時間を作ってあげるんですけど、ここの王室の方々機転利かすの上手なの面白い。

 

・大ちゃんフランク・シモーニ(鳳翔大さん)とあゆみエヴァガリアーノ(沙月愛奈さん)のランデブーがエロスの宝箱で目の前キラキラしてくる。ゴシップ写真撮っての乱闘騒ぎの間にちぎジョー(早霧せいなさん)がテーブルクロス引きするも私が観に行ったときは失敗してたw
大型ゴシップをどうしてもモノにして、アメリカに帰りたいと強く思うジョーと、気持ちがわかるからか、無理なことを言われても付き合ってあげてるアーヴィングの兄弟のような関係を感じる。

 

・アンがヒステリック起こして注射されるときに倒れるまなはるプロヴノ将軍(真那春人さん)wいつもは強気なのにギャップが可愛いwww

 

・今日より明日と歌うところでアンがうしろに出てくるのがお互いの未来を予感させる。 

 

ジョーの部屋について、「ここは…エレベーター?」っていうの王室ジョークで面白い。下手でちぎちゃんがズッコケてるのも面白いけどw狭いお部屋に"住む"って感覚じゃなさそうだもんね…着替えを手伝ってください、とか好きな詩を諳んじたりしてるの王女みある。ジョーがパジャマに着替えにバスルームへ入るときに「下がってよろしい…。」とかいうのも。でも、されたことに対して「ありがとう。」と感謝を忘れないところが育ちの良さを表しているのかな。チャーミングな育ちの良い娘させたら天下一品なみゆ嬢…!

 

・イケメンしかいない新聞社つらい…最高じゃん……
ももクレア(桃花ひなさん)に猛アタックするも玉砕続きのまっちポール(真地佑果さん)が坊ちゃんヘアーで可愛い。ジョーが出ていく瞬間にぶつかって持ってたコーヒーをぶちまけるんだけど、大ちゃん支社長に「火傷しましたー!」か「ガラスが割れましたー!」って両手見せつけてたの迫力あって笑ったw

 

・諜報部員を集めました、って歌でまなはるソロ!将軍ノリノリだけど、スパイだとバレバレの黒いスーツにサングラスの装いの彼らに白けるみとヴィアバーグ伯爵夫人(梨花ますみさん)とにわ大使。まなはる将軍ノリノリだから割とガチめに踊って捌けてたの好き。

 

・アパートに戻って王女だと確認しようと持ってた新聞の写真がちゃんとみゆちゃんの顔になってるの凝ってる~~

 

・美容院から出てきたショートカットの女の人は水沙瑠流ちゃんだったのね!綺麗な娘役さんだわ〜と思ってたけど納得。
マリオに髪の毛切ってもらうときに、クシで5センチぐらいのところ指して、「ここ?」「もっと!」っての繰り返して、アンがここ!ってうなじくらいの髪を掴んだときに、「本当にいいの?!後悔しない??」って強く言うマリオが男性目線でとっても良い。折角伸ばしたのでは…?って要らぬ詮索は"おとぎ話"の中のアンには必要ないんですよね。やりたいことやったもん勝ち!

 

役替わり:なぎしょマリオ(彩凪翔さん)のぶっとび感wめっちゃ巻き舌w後で髪の毛切った子(アン)が「アーニャ」という名前だと知って、ヴェスパ蛇行しながら捌けてった!お歌もセリフもはっきり聞こえるようになったなーー
れーこちゃん(月城かなとさん)は歌もセリフの話し方も整っててとっても聴きやすい!!ただ、それが三枚目役で使えるかっていうとそうでもない気もする。私は三枚目役は気持ち!って思ってるのでそう感じるのかなあ。でもれーこちゃんの髭素敵。顎髭似合う〜〜
れーこちゃんと比べるとセリフの聞きやすさが劣るんだけど、ちぎちゃんの相棒感はなぎしょのがあった。セリフに感情乗せるのはなぎしょのが上手。

 

・アンを追いかけて、振り向いたところに現れるとき「フォー!」とマイケルポーズのジョーw捌け際にムーンウォークしてたけどできてなかったwww

 

ジェラート売りの桜路薫くんのセリフはアドリブなんですね。「君は花火のように美しい。」とか「君の瞳は大粒のダイヤモンドだよ…」とか言われるみゆアン……普通の人だと赤面場面では。

 

ジェラート食べてもう帰らないと、と言うアンに「1時間だけでなく今日1日好きなことをすればいいじゃないか!どうせ叱られるのは一緒だろう?」と言ってアンの観光案内役を買って出るジョー
「したことのないことをしよう、何がしたい?」
オープンカフェで街のカップルを見たい!」
って言ったタイミングであすくん(久城あすさん)、まっちカップル出てくるんだけど、真地くん娘役さんを見る目がエロス!いつからそんな艶っぽい目線出来るようになったの…(毎回言ってる)

 

・カフェ・ドネイでアーヴィングと落ち合ったとき、アーヴィングが「どう見ても"ウリフタツ"だー!」と王女の名前出そうとしたとき脚踏んだり水かけたり力技駆使するところがジョーの不器用さが出てるよね。原作はどうなのかわからないけど。"ウリフタツ"は素敵な人の俗語、ということになるところとか。
アーヴィングと5000ドル(アン王女のゴシップ記事の値段)の25%のペイバックを約束するけど、1250ドルなのに1500ドルって言っちゃうアーヴィング可愛い。ついでに言うと私も計算できなかった\(^o^)/

隠しカメラのライターもしっかりセットして2人でタバコ吸わせたりしてるときの悪い顔ときたら!かっこいい!そこw


・ヴェスパ乗るところで、後ろのスクリーンがちゃんとローマで回ったところになってた。そのときヴェスパは盆回り。そこそこの速度で走ってました。みゆアンがちぎジョーの腰に手を回してたんだけど1周半ぐらいしそうな細い腰のちぎちゃんと細すぎてなのかむちゃくちゃひっついてるみゆちゃんが可愛いから早急に3Dフィギュアにして売ってくれないか劇団さん???

 

・市場でヴェスパ2人乗りしてるところ、前に乗りつつちょっとだけちぎちゃんのお手手に手乗せてたみゆ嬢に萌える。

 

・真実の口で有名な手が無くなるやつもちぎちゃんやってました。ピンと張り詰めた空気作ってやるのお芝居上手。無邪気にはしゃぐアンを見てなのか、ジョーの気持ちに変化が起きてくる。

 

・王女がいなくなったのは過密スケジュールにした大使が悪い!とか諜報部員を持ってしても見つからないとは何事か!とか大使と将軍が喧嘩するも、伯爵夫人が一喝し3人で王女様に寄り添えていなかったことへの後悔を感じる場面、自分たちの過ちに気づける大人って素晴らしいと思った。

 

・祈りの壁に行こうとして、アーヴィングに「Mr."ゲンゾウ"と会う約束だろ?」と言って現像させに行くジョーの口の上手さ。原作どうかわからないけど、田渕せんせこのセリフ思いついたとき天才だ!って思ったに違いないw
壁の説明受けた後、「あなた(ジョー)の夢が叶うように。」や「人と人との関係が永遠に変わらないように。」と祈るアンの健気さに胸を打つ。真実を打ち明けたら2人の物語が始まるのか…とヤキモキする展開に。純愛の準備が整いました。

 

・ジャズクラブでのお歌はあすくんソロ。Fly me to the moonを歌ってました。
市場で爆速したときに、2人は結婚すると嘘を言ってたから、傷心のマリオが最後のダンスを、とアンを誘って熱く踊ってるあたりでもジョーの顔色が変わってて。そこで本格的に自分の恋心に気づいたのかな。
諜報部員がアンを連れ戻そうとするんだけど、アンがジョーに助けを求めてここでも乱闘騒ぎに。アンもワインボトルで叩いてたりしてなかなかのワイルドさ。ジョーはアンの手を引いて逃げる。
カウンターで泣いてたマリオが、「私が1番許せないのはアモーレを引き裂くならずものだー!」って加勢したんだけど、マリオ超いい奴じゃね??でも普段からハサミ持ってるのは危ないw

 

・あんりフランチェスカ(星乃あんりさん)がアンのそっくりさんを見たとの話から大ちゃん支局長が踊りだす。真夜中のフィーバー!とアゲアゲで、ちぎちゃんがムーンウォークした回では大ちゃんもムーンウォークして捌けてたwでも出来てなかったの愛しいwww

 

ジョーのアパートへ帰った2人。
「やり残したことは?」
「貴方とまだ踊ってない。」
ラジオから音楽が流れて踊る2人。あなたは…"ウリフタツ"ね。と言われクスッとさせられるものの良いムード。ラジオからは臨時ニュースが流れて、王女の容態が深刻かもしれないとの話が。
「何も言わなくてもいい…送っていくよ。」
どちらもわかってるんだね。おとぎ話はもうおしまい、というアン。

 

・大使館に帰ってきて、紺のガウンに着替えたアン。スケジュールを減らしましょうと提案する周りに対して、自ら積極的に責務を果たしたいと言うアン。「国民、国家への責任に気づき帰って参りました。そこに気づかなければ…2度と私は帰ってはこなかったでしょう。」と語気強く話す彼女は"アーニャ"ではなく"アン王女"で、話す声も低めでより落ち着いた感じに変貌してたのがみゆ嬢の演技の幅を感じさせた。

 

・王女のゴシップを手に入れて支局長にも大手柄だとされたのに、考えが変わったジョー。ここでも写真を持ってきたアーヴィングに力技で写真を支局長に渡さないよう仕向ける。愛を売るなんて出来なかったのね。
アーヴィングが持ってきた写真を丁寧に持って懐かしそうに見るジョーの優しい顔が2人のひとときの愛を最大限に表現してた。アーヴィングも儲け話をドブに捨てる気持ちにさせる、ジョーのまっすぐな気持ちが出ていた。


・記者会見の場で、ローマが1番印象深いと語るアンのキラキラした瞳が、たった1日の"おとぎ話"がいかに素晴らしいものであったかを象徴していた。
国家間の連合はどうお考えで?って記者の問いだったと思いますが、賛成で、それは人と人との関係が永遠に変わらないのと同じことだ、との答えに「僭越ながら、王女の信念は永遠に破られることはないと信じます。」とジョーが言うの泣ける。

写真撮影とは別に、記者の方にご挨拶を、と機転を利かせる王女の賢さは王室譲りなんでしょうねこれ!あとみんなが王女を追い詰めてるって気づかなかったら要望通ってないだろうし、伏線回収になってる。


「光栄です、貴方とお知り合いになれて。」
「(握手しながら)お元気で。」

「ありがとう。」


最後のありがとう、の力強さ。最後に自分を偽りなく打ち明けられてお別れできたのが、夢じゃなくて現実だったんだと思えて2人にとって悲しい終わり方じゃなくて良かった。

 

・フィナーレがタンゴ調でして、タンゴ大好き芸人こと私歓喜。ちぎちゃん出てくるところで、みんな一斉に止まるんだけどむちゃかっこいい!!!


・みんな大好きちぎちゃんのご挨拶w
「ローマとは全く違う話をしまーす。本日は淀川花火大会でーす。風の噂によると雨天でも決行するとのことで、見ながら帰って(にわさんにぶつかるフリして)おーっととならないように前に気をつけて、ダブルの思い出、ね!皆様の温かい思いを花火のように、両手に抱えて…って花火は両手にかかえられないけれど、両手抱えて(頭の上に両手で抱えながら)本日は本当にありがとうございましたー」

最後大の字ではねるトップ様www

 

別日。
「日々たくさんの応援をもらって幸せです。みんな身体全体で表してくださーい!(組子思い思いに跳ねるw)たくさんの幸せを頂いて、あと2日やっていけそうです。」

またしても幸せを頭上で抱えながらお辞儀めっちゃ深くするちぎちゃんww

ご挨拶で笑い掻っさらう芸流石www

 

 

ちぎみゆ眼福でした。ローマ組、ドラマシティ組が合わさってもっと面白い舞台にしてくれそうな大劇場公演も楽しみです!!!