グレイに向かって

ねごとは寝ていうものなの?

【宝塚歌劇】月組 NOBUNAGAー下天の夢ー、Forever LOVE!! 感想(ネタバレあり)

星組さん東宝千秋楽おめでとうございましたー!

友人が行ってたらしく、「ちえちゃんがまさこさんのお花渡してたよ!」って連絡きて泣くかと思った。ビバ85期!!

 

あらすじはこちら。

戦国乱世を駆け抜け、天下統一を目前としながら炎の中に散った、一代の英雄・織田信長
時に「うつけ者」と、時に「魔王」と呼ばれながらも、己を貫き通し、幻の如く儚い「下天(人の世)」にあって、確かな生き様を示した織田信長の生涯を、信長に夢を抱き、愛し、戦った同時代の群像と共に描く、ロック・ミュージカル。
龍真咲演じる織田信長が、戦国乱世の下天を華々しく駆け抜け、そして、飛翔する。

 パンフレットはこちら。

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チケット全然取れなくて、残念ながら1回しか観られない信長ですが、何かと印象的なシーンが多かったです。まさおファンも、月組ファンも楽しめる作品でした〜

という訳で、感想でございます。

 

 

・開演前の一連の注意がカチャるり(凪七瑠海さん、美弥るりかさん)!
カチャ光秀「さる!」
るり秀吉「さると言うなきんかんアタマ!」
とか言っててかわいい〜開演前のひとときのほっこり感。

 

・白い着物で登場するまさお信長(龍真咲さん)。「敦盛」という謡曲をうたい、舞っているけど、一応史実に則っているようです。

wikiより敦盛 (幸若舞) - Wikipedia

 あーこれちゃんと読んでたらまた見方変わったかもですね。人間の50年は下天の1日にしか当たらない儚いものだ…と。だからこそしたいように生きた信長だったのかな。まさおもスターとして、タカラジェンヌとして儚い時間をぶっとく生きているんだとしたら信長すごい似合ってたんだな。観劇後だから今更だけど\(^o^)/

  

・トップスターまさおの退団者公演だけあって、におわせる台詞ばっかりだった。
以下、雰囲気ですがにおわせ台詞。

 

信長→帰蝶「わしは決めたのだ。前に進むしかない。」
秀吉→ねね「わしもいずれ天下取りに…!」

カチャるりでまさおに刀装具中「いいのですか…」と尋ねて、
まさお信長「自分が進んだ道を進むのだ!」

カチャるり「お館様の目指す道を共に進もう」

まさお→たまきちロルテス(珠城りょうさん)「お前はわしより大きな望み、夢を持ったとき、わしは命をかけて戦おう!わしに続け!」

まさお→たまきち「お前はここでまだやることがあるのだろう?暴れてこい!」

 

個人的には下から2つ目の台詞がグッときたのですが、まさおが最後まで夢と希望をを絶やさず大股で歩いていこうとしてる気概が感じられました。

 

・戦いのシーンはロックミュージカルだけあってギターやドラム音バリバリ響かせての群舞でした。ここの踊りもなんだけどまゆぽん利家(輝月ゆうまさん)がかっこよくてですね。隣で観ていた母が「利家かっこいいけど名前は何…?!」って小声で聞いてきたくらいなのでマジでかっこいいです。(親子共々イケメン好き)

 

・からんオルガンティノ(千海華蘭さん)かわゆす。首のビラビラ似合うやん!顔がとにかく可愛い。(モンペ)

 

・つっちー(颯希有翔さん)すごい!ロレンソ了斎役で銀橋でお芝居!たまきちロルテスに絡んでたよ。

 

・コマちゃん(沙央くらまさん)の日本物のお化粧見ると安心感あっていいね…今回貴族役だからちょっと白塗り風でした。役的にポンコツなのもちゃんと演じててお芝居に安定感出させてました。

 

・私の中で日本物あるあるなんですけど、1回観ただけだとオリジナルキャラと主人公の接点がまるでわからない、という難点があって、ロルテスが日本に何しにきて結局何したかてんでわかりませんでした…本能寺で謀反に遭った信長を船に乗せてあげるから多分最終的には良い奴だったんだろう、ぐらいの感想しかない…

 

・日本物だと娘役が全然役付かない・台詞が無い悲劇があるんだけど、今回は○○の妻ってちゃんと役もあるし、「お前様!」ぐらいだけど台詞もあったから役付いてる子がたくさんいたのは大野先生の脚本の力があってこそ。素晴らしい!

 

・みんな大好き男役の女装ですが、お芝居ではあーさ(朝美絢さん)が妻木として女隠密役?してました。信長のところに帰蝶からの届け物を持って行くんだけど、会って信長と絡むところのいやらしいこと!(褒めてる)

まさおは女役と絡むとどうして全力で抱いてやろうとするんだろう…髪かきあげて迫っていったからね…最高か!!!

 

・最後船に乗るんだけど、信長が刀を振ると西洋風の龍が描かれた旗がお目見え。ロルテスが信長の中の龍を感じ取って用意した、というような演出じゃないかってTwitterで書いてる人がいてそうかも、と納得。新たな航海に出る信長とまさおが重なる良い終わり方でした。

 

ショーは中詰め無し、デュエダン無しの今までの"ザ・宝塚歌劇"のショーの順序がまるで壊されてましたが、全部中詰め!って思えるワクワクドキドキさせてもらえる作品でした。

 

 ・最初チョンパ!もーね、最初からクライマックス。真ん中たまきちなんグッとくるところあるよねーお衣装がピンクなの可愛くてたまらん。

 

・今回ショーの主題歌3回くらい歌うので覚えやすいです。最近の主題歌難解なの多くてあんまり覚えられないんだよね。。もしかして、加齢?!

 

・からんちゃんショーのとき女役の子とニコニコして踊ってるのかわゆす。はいはいモンペ!

 

・第7場 Adult LOVEではまさお、ちゃぴ(愛希れいかさん)、たまきちが客席1列目に降りてきて歌います。
まさお「まさきを愛してくれてありがとう!」

↑ここで最前ドセンのお客さんの頭両手で挟んでたww愛が大きすぎるwww
たまきち「たまにはたまきも愛してください!」

たまきち可愛いかよ…ありがてぇありがてぇ。。

 

・ありちゃん(暁千星さん)のダンスでの表現力が上がった気がする。ありちゃんは振り付けまんまで踊ってるイメージがして良いんだけど遊びがないから一辺倒なデメリットがあったんだけど、第6場のキザのところではもちろんキザってるけど力抜いて踊ってる感じがしてもーそれはかっこよかった。

 

・第13場かな…テツヤコムロ感溢れる群舞。テクノポップなクラブミュージックだったんだけど、イマドキすぎて宝塚でやっていいのか?!って心配になったけど実際めちゃくちゃかっこよかったです。まさおにも最先端な曲のが似合うしなー

 

・まさおめっちゃ見栄切るけどなんなのwww
都度ウィンクで終わるわ、最後の銀橋で1人立つとことかお手手も広げてるから完全にまさお歌舞伎だったよwww

 

お芝居もショーもまさおはちゃぴとの絡みが少なかったんだけど、"まさちゃぴ"の形も色々あるんだと見せてくれようとしたのかもしれない。まさおが去った後も残る組子たち一人ひとりが役を演じたり、持ち場を得たり出来るようにこの公演は配慮したのかなと思うと、まさおが退団することってとっても大きいことなんだなと感じます。

 

私達に輝く愛を振りまくまさお。最期まで進化は止めないし、千秋楽まで必死で着いてこいよー!ってしてくれるまさおのバイタリティは本当にすごい。

 

なんで1回しか行けないんだろう!後悔先に立たず\(^o^)/

Twitterでレポ齧り付きながら、まさおの退団まで気持ちを保って生きようと思います。

【宝塚歌劇】花組 ME AND MY GIRL 感想(ネタバレあり)

宝塚オタクの3大・1人で全部歌って踊れる作品はベルサイユのばら」、「エリザベート」、「ME AND MY GIRL」だと思ってるんですけど、そんなみんな大好きミーマイが大劇場公演で再演されますよ!
私としましては2008年月大劇場、2013年月梅芸から3度目の観劇でございます。

あらすじはこちら。
1937年にロンドンで初演され、1646回のロングランを記録した大ヒットミュージカル。1930年代のロンドンを舞台に、下町で育った名門貴族の世継の青年ウイリアム(ビル)が一人前の紳士に成長するまでを、恋人サリーとの恋物語を絡めて描いたロマンティックコメディです。宝塚歌劇では、1987年に剣幸こだま愛を中心とした月組での初演が大ヒットとなり、同年再演。1995年には天海祐希麻乃佳世、2008年には瀬奈じゅん彩乃かなみを中心とした月組で上演され、その後も度々再演を重ねて参りました。今回は、明日海りお、花乃まりあを中心とする花組が、このハートフルな名作ミュージカルの世界に挑みます。

パンフレットはこちら。
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ちょっと加工しちゃいましたが、めっちゃ可愛いー!ショッキングピンクに丸めなフォント!そしてピンクが似合う男役・明日海りお!!可愛いー!フランフランで売ってても違和感ないパンフレットですね。
あとポスターも付いてるから思ってるより分厚い…流石再演物は公式の気合いが違うわ。


という訳で感想です。
観劇は5/4でしたので、役替わりAの方です。
ジョン卿・・・芹香斗亜
ジャッキー・・・柚香光
ジェラルド・・・水美舞斗
パーチェスター・・・鳳真由
マリア・・・桜咲彩花


・みんな思ってた先行画像の花乃サリーの違和感ですが、舞台では見慣れたサリー(という言い方は変かもしれませんが)でした。髪色と後ろの髪のカールが違ったのかな…という気がします。見慣れたサリーヘアーもかのちゃん似合ってました。

・今回役替わりがあるとはいえめちゃくちゃ主要メンバー少ないので、初めの紳士淑女が歌うところ真ん中にあきらちなつー!(瀬戸かずやさん、鳳月杏さん)初めからオペラでロックオンですよね。

・ゆずかれーの色気がすごい。
「"品のある育ちの良い娘"という部分に説得力を持たせて演じられたら」とパンフのインタビューに答えておられましたが、したたかさがとても出てたジャッキーでした。あまり表情に喜怒哀楽が出ないからそう見えたのかもしれないな。
「自分の事だけ考えて」の「トップへ登るわっ♡」でやたら吐息の多い言い方~~女役やってるのにキュンキュンさせてくれるゆずかれー素敵!
後ろで踊る仲買人があきら・るな(冴月瑠那さん)・ちなつ・ゆーなみ氏(優波慧さん)で脚長いし顔面偏差値高いしでヘアフォード邸に出入りする人たちのカースト高すぎる案件……

・マイれいのいつものチップとデール感から今回2人とも金髪だし雰囲気がドナルドとデイジーに見えてきた。ジェラルドマイティー(水美舞斗さん)はかれージャッキーに振り回されてるというよりは、不満を言いつつ最終的なフィナーレに向かってリードを徐々に短くしていってる隠れドSさが見えました。ドンとは構えてないけど最後に戻る家な感じ。

・ビルみりお(明日海りおさん)の登場爽やかやーん!かのサリーの「どうぞ宜しく!」でガニ股スカートたくし上げの後「よしっ!!」って両手でガッツポーズするのめっちゃ可愛いね?挨拶するのそんな気合入れることかねw

・こんな様子で現れた落とし胤なもんで難色を示すジョンキキちゃん(芹香斗亜さん)。「いけないよ、いけないよマリア。」って台詞があるのですが、1回目の「いけないよ」の言い方がサラッとしすぎているキキちゃん。「いけないよ」の言い方が好きなので期待していましたがもうちょっと否定的な言い方してくれても良かったなあ。完全に細すぎて伝わらない台詞回しですけどw

・パーチェスターまよちゃん(鳳真由さん)良かった!スタイルがよろしすぎてちょび髭すら愛おしかったですけど、しっかり「お邸の弁護士」も歌えてたし、ビルと仲良しなひょうきんな弁護士役でした。ビブラート効かすところもしっかり伸ばしてて流石。

・ヘザーセットタソ(天真みちるさん)に「全て貴方様のものです。」と言われ2人であるだけ持って出るところで、アドリブ。

サリー「チキン持っていこう!」
ビル「そうだな!お前ガリガリだもんな!」

いやいや…もうみりおも一緒に食べてきて…ってモンペになってしまったw
「ミー&マイガール」歌い終わりの机にお顔だけ載せるところは段取り悪かったですが多分数こなしたらなんとかなるから頑張って!

・ヘザーセットにテーブルクロス上げられてお顔出すときとか、マリア?からタバコ奪って耳にかけた後にドヤ顔するけど手元が女子なみりおビル。可愛い。
あとヘザーセット役のタソめっちゃ似合っててかっこよかった。タソって落ち着いた紳士役似合うね〜

・応接間でビルがジャッキーに言い寄られるシーン。ジャッキーめっちゃお姉さん風だな…もっとキャピキャピでグイグイ言い寄るのかと思ったけど色気で勝負な感じのゆずかれー。
ここのシーン、ビルが途中で脚の付け根にクッション置いて殴るんですが、昔全然理解出来てなくて何故クッションを殴るの?と思ってましたがそういう意味だと知って私も大人になったなと思いました(遠い目)

・「一度ハートを無くしたら」も泣けるよね。ミーマイはサリーに感情移入しながら観てるところがあるので、大好きだった彼が変わっていって自分が取り残されている焦燥感とか、このお邸で凡そ1番力のあるであろうマリアからの心無い言葉に傷ついている気持ちを歌にのせて、それでもビルのことを想うサリーの根底の心の清さをかのちゃんの優しい歌声が表現してくれてる気がします。

・きましたランベスウォーク!
上手からみりお、下手からかのちゃんで回ってきてくれました。
上手はブライトンカガちゃん(華雅りりかさん)がいて、下手はマイれいでした。
ランベスキングは安定のあきらでかっこいいのにランベスクィーンがちなつなんだけどこわいwww男役メイクだからだろうけど身長も高いしこわいwww
ミーマイ決まったときに、ブライトン夫人はいぶちゃん(梅咲衣舞さん)がやるかなーって予想してたんだけど、カガちゃんだったので見事に外れました。残念…ブドウ食べられてるイブ氏見たかったー!

・ベーキキ(桜咲彩花さん)が中年にちゃんと見えたのがすごい。マリアおば様にしては若すぎる気もしたけど、佇まいも台詞まわしも教育係としての矜持があるように見えた。
今回のMVPはキキジョンかなと思います。

ただ落ち着いてるだけじゃなくて、"見守り力"と言いますか…相談したくなるような懐の広さが見えるジョン卿でした。ちゃんとビルより年上に見えるし2番手になってからのキキちゃんの伸び代半端ない。


・2幕の「太陽が帽子をかぶってる」と「顎で受けなさい」も大好きなナンバー。
どうやらかれージャッキーはクロッケー苦手な様子でw

ちなみにべーマリアは一発で決めてました。

前の会社で行くの嫌すぎた時に「顎で受けなさい」聴きながら会社行ったのは良い思い出。おっと蛇足。
「なんですとー?」って聞くジャスパー卿らいらい(夕霧らいさん)のニコニコ優しいおじいちゃんめっちゃ癒される…ちょこちょこアドリブやってるのちゃんと観てるよ!!

・お邸から居なくなってしまったサリーを追ってランベスを訪れたビル。「街灯によりかかって」のみりおビルの貴族として教育されて醸し出す気品さがやっぱり違うんですよね。自家発電とはこのことかと。街灯に外套かける(ギャグじゃない)んだけど、そこでもジャンプしてるの可愛いか!可愛い推しか!! 
待つ間にサリーの幻を見るビル。盆回しで幻想の男女が踊るんだけど、みんなかっこいいのよね…花組顔面偏差値高い。

・例の調教シーン…!ここでマイティージェラルドの伏線回収ですよ。もう赤の上着もそれ用にしか見えない。笑

・美しい貴婦人となってまたヘアフォード邸に戻ってきたサリー。
「この野郎!今までどこ行ってやがったー!」
あのビルの名台詞!
今回みんな大人しくてガラ悪い人あんまり出てこなかった印象なので、急にドヤされてちょっとびっくりしましたが、最後はハッピーエンドなので気分良く観られるのがミーマイの良いところですね。

・群舞の曲がまた変だったので???ってなりましたが、ゆずかれーが男役で踊りに参加してたので、多分ちなっちゃんもそうなのでしょう。ってか最近の一幕モノの群舞の曲が変なのは何でなの??

・パレードの拍手は裏拍かな?混じってましたけど、多分裏拍。メモメモ。
最初から拍手でやるパレードって楽しいですよね!主要人物がウェディングドレスとタキシードで降りてくるのも夢があって素敵。



5/10から役替わりBの公演が始まりますが、私も観劇予定ありますのでまた感想書きたいと思います。

ご贔屓の退団発表によせて


この世で1番見たくないものをまた見ることになろうとは。

twitterを開くとタイムラインの流れがいつもより早いようだった。遡ると、「まあ次は紅さんだろうね」という言葉が目に入る。ん?紅さん、次の全ツかドラマシティか決まったの?とトンチンカンな考えが巡ったけど、本当はわかっていた。公式の赤く印が付くニュースを開く。完全にそうだ。

星組トップスター・北翔海莉 退団会見のお知らせ

「絶望」、まさにその精神状態。みっちゃん…ああみっちゃん……どうしてこんなに早くお辞めになってしまうの。2017年の公演スケジュールが出たので、辞めるとしたら2017年の9月公演かな〜東京宝塚千秋楽が12/24でちょうど2017年終わるし!と思っていたけれど、劇団様は5作もみっちゃんには演らせてはくれなかったようだ。3作で退団とは最近だと元雪トップの壮一帆さんを思い出す。みっちゃんもトップスター内定が出てから決めていたのだろうか。色々考えるがどうにも辛い。辛すぎて、いつもの腹痛から少しの間横になったくらい辛い。すぐ夕飯食べられたけど。精神的に辛くてもお腹は空く。だって人間だもの。


大空祐飛さんがトップだった宙組時代のみっちゃんからしか観てないが、twitterで見た話から私はみっちゃんのことが大好きになった。
みっちゃんはいつも銀橋にいても2階席を見ていた。何故?と問われたみっちゃんは「私のファンは2階席に居るんです。」と答えたというエピソード。1階席はトップさんのファンのための席、2階席でお金が無くても観に来てくれているファンもいるから、という話だったと思う。*1当時3番手スターさんなのになんて謙遜する人なんだろうとびっくりしたのも覚えている。入団時の順位が1番下だったから努力するしかない、とはみっちゃんが今の今までずっと努力している理由ではあるけれど、在団中はずっと上を目指したいという気持ちもあったのかとも推察される。それくらい自分に厳しくて、自分より人のことを考えられる人、それが北翔海莉さんだろう。


個人的には祐飛さんの退団公演のショー「クライマックス」と専科のときの月ドラマシティ公演「メリー・ウィドウ」のカンカンの場面がTHE・みっちゃん!なところがあって好きだった。今回のジ・エンターティナーにも大勢でラインダンスをするところがあるが、いつの公演を観てもみっちゃんはトップさんなのに誰より脚が上がっているし目がキラキラしている。メリーウィドウはラインダンスしていなかったけど、「カンカーン!」の声と誰より楽しそうにしていた。いつだって舞台上で妥協せず、キラキラと輝いているみっちゃんが好きだ。


明日4/27に会見が行われるが、どんな言葉で気持ちを表してくれるのか。きっとニッコリと優しく丁寧に話してくれるだろう。
泣いてはいられない。最後までこちらも踏ん張って応援していこう。

次公演も楽しみにしてるよ、みっちゃん!!!

*1:ソースが無いので曖昧。間違いあれば訂正します。

【宝塚歌劇】星組 THE ENTERTAINER! 感想(ネタバレあり)

そういえば星逢/ラぶりにお芝居とショーの記事わけるな。こうもりの感想はこちら。

ショー全体の感想としましては、なんか見たことあるぞ…っていうシチュエーション多数でした。でもご贔屓で見られたらいいなー!って思ってた演出でもあったので嬉しかったな。三枚目の男の子が二枚目に大変身するやつとかね!


ということで以下、ショーの感想です!


・BLUE ROSEたちが羽ばたいてみっちゃんがゴンドラから登場!星と翼を背負っております。
所々青色の配色なのは星組カラー意識かみっちゃんグッズからなのかな?

・みっちゃんお衣装早替えでチョンパ!みっちゃんは金で、組子は白地に金、黒で正方形の幾何学模様が施されてるお衣装めっかわ!!娘役はミニスカだし特にめっかわ!!!大切なことなので2回言いました。

・ジ・エンターティナー♪の言い方がマギーの発音だけネイティブすぎる件について。
みんな「エンターティナー」って感じなのに、マギーはちゃんと"r"で舌巻いてるのですw

・主題歌歌ってるところの振り付けがすごく可愛くて終わってから踊ってたくらい好き。(笑うところです)
羽根扇子を下にして左右にフリフリしたり、ハットに手を付けつつ片脚蹴るのとかディズニーみたいで可愛い。

銀橋渡りで下手から出てくるゆっこ風ポコ(麻央侑希さん、妃海風さん、十碧れいやさん)が、やたらと間空けてるなーって思ったら脚を横に出す振り付けのときゆっこポコの脚の長さに驚愕wwそら間隔空けるよなwww
かいちゃん(七海ひろきさん)があーちゃん(綺咲愛里さん)ときほちゃん(真彩希帆さん)連れて出てくるんだけど、ここのかいちゃんどえらいかっこよくてオペラ泥棒だった。白のお衣装似合う〜あと可愛い娘役がよく似合うよね。素敵!

・102期生のロケットは紅さんのお歌からスタート!大階段で「102」の人文字!今年はピンクのお衣装で春らしくって可愛いね〜
あと101期みたいにアクロバティックな動きは無くてすんなりラインダンスになった気がします。あと銀橋渡りした後に主席の子がちょろっとダンスするの無くなったのね…あれ結構好きだったのに。。でもちゃんと肩持って銀橋渡って捌けていってました。

・出ました!第3章エンターテイナーへの道!
冴えないミッチェルみっちゃんの奮闘記!!
ニューヨーク・ブロードウェイのオーディションに行って名乗るときにずっと「マイネームイズ、ミッチャン!」って聞こえてた。ミッチェル言ってたんですね。パーカーの胸元に付いてる"M"見せつけながら言うのかわいい。

・オーディションのダンス担当、カイルかいちゃん先生のところはタップやるみっちゃんに一言はアドリブみたいです。
タップやるみっちゃんに「上手いのは認める…だけどファイシッセブエイッ(5678
)!」
2回目観に行ったときは「…ウザい。ファイッシッセブエイッ」でした。
3回目は「その服どこで買ったの?〜」でした。ってか毎回違うの本当すごいな…

・オーディションの雰囲気にも仲間にも馴染めなくて落ち込むミッチェルに「田舎さはよけーれ!」っていうミッキー。秋田出身wここもネイティヴ?

・落ち込むミッチェルのシャツの胸の星が光って出てくるマギー・ワンダフルとイリス・マーベラス!見た目は綺麗なLiLiCoとドラァグクイーンwww
まずデカいし、「心に星を持ってる人しか見えないの。貴方には素質はあるけど基礎がなってないから修行して!」とか言うしもこわすぎるwwwでもマギーの美脚見れて嬉しいです。nani

・1時間目は夜のクラブでダンスレッスン!
もうね、ここからの礼真琴のエロ過ぎてハンカチ必須ですよ。ムヒムヒが抑えられない!!
ダンスの先生とか言いつつ歌声も見せつけられるし礼真琴恐るべし!!!
前髪は斜めに流してあるんですが、シケとはまた違ったセクシーさを醸し出していてクール・ダンサー・Reyと名付けられているだけはある。隣で踊るみっちゃんもかっこいいしアダルティーでなんかもう堪らんです。クルクル回したりする帽子芸が途中入るのですが流石エンターテイナーだけあって玄人の技みせてもらってます。

・2時間目は教会でお歌!シスターの風ちゃんがすごいwwwシスターの服脱ぐとタコ足ダルマなんだけど、もうショーの風ちゃんの勢いがすごくて好きwww最後みっちゃんに至近距離で投げチューするところ、すごく良い。(語彙力)

・3時間目は男の子美学を学ぶとのことでBenny・カメレオンが登場。なんかピンクのお衣装で色んな色が入ったロン毛鬘でした。ああいうデコラティブなの紅さん似合うよね。
ここからみっちゃんの早着替え劇場!
1回目:赤ちゃん。ボンネット被って膝に足着いてて膝立ちになって歌い出すw
み「可愛いベイビーハイハイ♪まだ0歳!早く大人になりたーい!」
べ「子供に戻りすぎよ!やり直し!」
み「はーい…」(すぐ立って扉の向こうへ戻っていく)

2回目は花組オーシャンズ11」から久々登場のジョンソン先生106歳!


ジョンソン先生やった後に素の顔になって後ろ向くの見て「ああ、早着替えって大変なんだな…」って思ってしまった。。

3度目の正直でマタドールのお衣装できたー!スパニッシュ系大好きです!!銀橋渡るときにバラを1輪持ってきて、1列目どセンのお客様に手渡しされておりました。渡すときにしっかり目を見て、立って歩き始めるまでずっと見てたけど恋が始まる予感しかさせないよね!!その様子見てるだけでもみっちゃんに恋するのに貰った方はどうなるんでしょう…みっちゃん本当に恐ろしい子…!!!

・中詰めで客席降り。銀橋でことはるこ(礼真琴さんと音波みのりさん)が並んでるんだけど、2人ともギラギラした挑発的な顔して踊ってるので是非観て頂きたい。このお顔見て星組感を感じた私。

・黒燕尾、黒燕尾ダルマで踊る人海戦術が素晴らしい。シルクハットパタパタするんだけど、フォーメーションがテンポよく変わっていくから万華鏡みたい。
大人数でラインダンスした後、何人かは風ちゃん真ん中で銀橋でもラインダンスするけど、風ちゃんは人一倍声出して脚高く上げてるし、キラキラしすぎて泣きそうなった。捌ける最後まで笑顔で踊ってる頑張り屋さんな風ちゃんが好き。

・BLUE ROSEの花言葉は"Dream Come True"と歌うところで、やっとショーの趣旨を知る私。遅い\(^o^)/

・こっちゃんのジャニーズ感半端ない。クールダンサーのところもそうだけどアイドルユニット"STARS11"(名前ダサいな…)が歌い踊るテクノポップのとこで前髪サラサラなびかせてるのがマジで…イケメンすぎるわ歌声甘いわギラギラして踊るわで目が釘付けになったわ。こっちゃん恐ろしい子…!
あと銀橋出てくるので一本釣りがすごい。かいちゃんは膝付いてウィンクバチコーン☆してたから罪でございました。ありがてぇありがてぇ。

・みっちゃんがカワイのクリスタルグランドピアノで弾き語りするところは最大の泣きポイント。
私に翼があることを教えてくれたのはあなた。今は永遠じゃないけど生命の限り光り輝こう
と、儚い歌詞なのにこちらの想いとは別の、透き通るような純粋な気持ちで歌っているみっちゃんが堪らなく愛しくて好き。大好き。

・みっちゃんにお歌を歌わせたいのはわかりますが、デュエダンはちゃんとデュエダンで踊ってほしかったなーーー2人の世界で優雅に踊るみちふうが観たい!
でもJupiterは選曲ナイスだと思いました。
 
・群舞も振り付けかっこいいんだなー!みっちゃんと退団するまさこさん(十輝いりすさん)と踊るところとかみっちゃんやっぱりまさこさんと離れるところまでしっかりニッコリしながら見てるのが胸をキュっと締め付けられる。同じ宙組時代を経て星組で一緒に頑張ったもんね…ってここも泣ける。

・パレードでトップさんって銀橋下手から舞台へ向かう時に大羽根バッサァ翻して行くじゃないですか。あれ見るの好きなんですけど、みっちゃんはゆっくり横歩きで後ろにいる下級生に羽根が当たらないように配慮してるんですよ。優しくないですか???!!こんなトップさん初めて見たからびっくりした。みっちゃん組子想いだね…優しいね。(感涙)


底抜けに明るくて、でも下手すると弾けてバラバラになってしまいそうな風ちゃんを経験豊富なみっちゃんがしっとりと包んでくれて"みちふう"の形になっているのが震えるほど愛しい。
そんな2人を含めた星組さんに魅了されたショーでした。

キンプリは、いいぞ。

題名からして出オチ、噂のKING OF PRISM by PrettyRhythm、略してキンプリを観に行ってきた。
公開から3ヶ月経ってるのに、DVD発売決定してるのにまだやってるロングラン公演!
一般上映はお昼しかやってないので、初回から夜の応援上映へ行ってきた。

ちなみに私のスペック。
・元ネタはよく知らない
・予習もあまりしてない(ちょっとウェブのキンプリ初心者への記事読んだくらい)
・キンブレは持って行った
・ジャニヲタのヅカヲタ
・昔声優ヲタで杉田智和が好きだった


そんな流行にただ乗ろうとしただけの人間だが、うっかり泣いちゃったよね!!!
 
自分でもびっくりした。
観終わって1番思ったのは、「この映画に意味を求めてはいけない。」ということ。映画の評価で☆1つしか付けてない人がいたが、多分その人はストーリーとかプリズムスタァやらに結論つけてほしかったんだろう。気持ちはわかる。きっとそういうことだろうな、と思って観に行ったのがキンプリ中毒の始まりなんだと今更思った。

という訳で溢れ出る感想が止まらなかったので記事にしちゃう。いつもより中身がない感想だし、時系列が乱れてるのはキラキラに脳内ヤられたからだと思ってほしい。




・映画館の中に入ると、お面被る人、うちわ持ってる人、お揃いの法被着て参戦してる人がいて一緒に行った同僚と上映前から「なんかヤバい。」しか言えなくなる。

・制服着た高校生からアラサーまでほぼ女子。たまに男性。後ろの方の席はほぼ満席という謎の事態。
→多分後ろはプロ(何回も観て掛け声・キンブレの色替え等、的確に行える人たち)の業を見るために後ろにいると思われる。

・私が行ったのが遅かったから凡そプロたちに形作られた掛け声やキンブレの色替えだったが、上映当初だったらもっと自由でハチャメチャだったのかと思うとこの3ヶ月で人って纏まれるんだなと心が震えた。

Twitterで見た、映画告知の時点でキンブレ使用。ワンピースには反応しないのに遊戯王には反応するマイナージャンルを歩いたであろうオタクが勢ぞろいしていた。勿論私達も含む。

・3JSBの岩ちゃんが出る植物図鑑の告知流れたー!ここはグループカラーの青!!って思ったらみんな緑にしてたからそれは解せなかった。

・エイベックス、タカラトミータツノコプロにありがとうと言う会場。

・本編。いきなりキラキラする。なんでスケート???

・公開アフレコ。もう恥なんてない。楽しい。

・自転車2人乗りは、公道ではダメ、ゼッタイ。
→す ご く わ か る 。

・全裸wなんでwww最初から最後までだいたい全裸wなんでwwwww

・登場人物たちが抱きしめ合うと\ヒュー/と声が上がり、やたらと後ろに注意させる。登場人物みんな志村けんなの??

・客席だいたいモンペ。荷物大丈夫ー?とか。

・一条シンくんが自転車でキラキラしたと思ったら転けてM字開脚みたいになったら\ご褒美です/って言った人いてクソワロタ。

EZ DO DANCE 2回もやるとか聞いてないwwwちゃんとクレジットで小室哲哉氏の名前が出てたからあのEZ DO DANCEだったんだと納得。

・結構人斬るしシックスパックだし尻から蜂蜜だし。みんなの感想間違いなかった。

・森久保しょーちゃん(役名で言え)に\しょーなのー?/って合いの手入れてたの知らなくて聞いたときめっちゃ高まった。私もしょーなのー?言いたい!!!
→スイートイグニッションずっと聞いていたので森久保のしょーちゃん大好き芸人こと私。

関俊彦さんと三木眞一郎さんの無駄遣い。

・ルヰちゃん真面目に\天使!/

・色的には黄色と緑めっちゃ使う。黄色点くように設定してなくて大慌てする私。

・客席シンくんにはだいたいモンペ。\良いお返事ー♡/乱発。本当にシンくんは良い子(号泣)

・オリジナルソングはアイドル曲なのでPPPHとかキンブレ振りやすい曲調。

・ラストコンサートの衣装誰も変だと思わなかったのか?でももう変だなんて思わないし何なら泣ける。

・コウジが電車で去るシーンもなんかわからないけど泣ける。行かないでー!って言っちゃう。

・新オーバーザレインボーになった瞬間泣ける。

・ん?続くの?わからないけど、最終的に推しメンがシンくんになっててキンブレ赤にしてた。
→私が行ったところは緑と紫が多い印象。中の人的なやつが要因か?

・クレジットでは監督にまでありがとー!と言い、終わるとお疲れ様でしたー♡の声がかかる良い現場。


キャラ紹介見ただけだと速水ヒロくんがかっこいいと思ってたのに、途中から一条シンくんに「きゃ、キャワワ!」言うてました。実際シンくんは可愛い。(真顔)

笑い転げてもなんやこれ?!言うてても許されるなんて素晴らしい。同僚と別れた後、LINEでひとしきりキンプリを賞賛し、また行こうと誓い合ったのは言うまでもない。


最後に、もう一度魔法の言葉を言ってこの記事を締めよう。


キンプリは、いいぞ。

【宝塚歌劇】星組 こうもり〜こうもり博士の愉快な復讐劇〜 感想(ネタバレあり)

雪組さん東宝初日おめでとうございますー!
東京でも蒼紫様…!旋風が巻き起こってるようでれいこちゃんの美しさ、プライスレス。であることを再認識致しました。

さあ、ムラでは星組さんの「こうもり」が始まりました。
ムラパンフはこちら。
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パステルパープルな背景だなんて可愛いー!!!
白のお衣装似合うみっちゃんー!!!
プログラムの表紙からみっちゃんダダ褒めするしかない今作でございます。
あらすじはこちら。
“ワルツ王”と呼ばれる、ヨハン・シュトラウス二世の傑作オペレッタ「こうもり」。名曲の数々で彩られ、今なお世界中の人々に愛される作品が、北翔海莉を中心とした星組メンバーにより新たに飛びっ切り愉快なミュージカルとして甦ります。19世紀後半のウィーン。ファルケ博士は、親友のアイゼンシュタイン侯爵と共にエリザベート皇后主催の仮装舞踏会に出席。その帰り道、調子に乗って泥酔したファルケは、彼を持て余したアイゼンシュタインによって大通りに縛り付けられ、そのまま一夜を過ごすこととなる。“こうもり”の扮装のまま朝を迎えたファルケは、街中の笑いものとなり、“こうもり博士”の渾名を頂戴する羽目に。自業自得とは云え怒りが収まらないファルケは、アイゼンシュタインに対する愉快な仕返しを考えた。個性的な登場人物が織りなす、虚々実々の駆け引きをお楽しみ下さい。 
オペレッタが原作で、みっちゃんがやりたいと言ったことから今回公演が決まったそうですが、歌えて演技が出来るトップ様だからこその公演で脱帽のお歌でした。

今年はこのこうもりが102期生のお披露目公演ということで、公演前に組長さんからご披露のアナウンスが。
口上の後、いつも聞いていた「宝塚歌劇団団歌」(ターカラヅカ♪我がターカラヅカ♪ってやつ)じゃなくて、101期生からかな?違うお歌で、しかも扇子持って舞いながら歌うしびっくりしました。
やはり1世紀続くとなるとどこかで何回か初舞台のお披露目も転換点を迎えるようですね。
噂の蘭世惠翔くんがわかってないのであと観劇1回だけですが頑張って探してこようと思います!

お芝居の幕開きはことちゃん(礼真琴さん)たちのデュエダン群舞。みっちゃんファルケ博士(北翔海莉さん)がさぁ開幕の時間、と歌ってそのまま仮面舞踏会が始まる流れがおしゃれ。舞台も色とりどりで可愛いのですよ!
ベニーアイゼンシュタイン(紅ゆずるさん)がしこたまお酒を飲んで出てきて、一緒にファルケも飲んでるうちに銀橋に2人で出てくる頃にはベロベロになっているw
マチネ観劇した時に、みっちゃんファルケは上手のお客さんに「(お酒を差し出しながら)いる?いらないの?朝早いもんねー!」ってアドリブ。こんな感じでお芝居はもうセリフなのかアドリブなのかわからないくらいのクオリティを見せてもらいました。みっちゃんも紅さんも芸達者なのでアドリブしながらテンポ良く話も芝居も続くからすごい。
あとみちベニと後から出てくるマギー(星条海斗さん)の台詞の言い方に特徴ありすぎて濃ゆいwww
ことアルフレードがアイゼンシュタインを迎えに来たシーンでは、
「酔っ払いではゴサイャセン!」
\ゴザィャセン!/
新橋の酔っ払いサラリーマンですかwベニーの合いの手もw
「酔っ払いほどそう言うんです!」
執事が正論すぎるwww

と、ここでアルフレードはアイゼンシュタインに奥様がお怒りですよ、と耳打ち。奥さんは鬼嫁みたいで、
「奥様と友人、どちらをお取りになるんですか!」
「(食い気味に)そりゃあ妻に決まっているだろう!」
と、即決でファルケをどうやって巻くかを考えるアイゼンシュタイン。それから、広場の女神像(サモトラケのニケ像)からファルケを誘うよう顔覗かせて歌っておびき寄せた瞬間にロープで縛って逃げちゃうんですね。羽根のところにこうもりの黒い羽根をつけて。

次の朝、広場に居合わせた人々から笑われてしまうファルケこと"こうもり博士"。
翌朝、研究室へ行って二日酔いと後悔でいっぱいなファルケですが、復讐しようと誓うものの、急に独り言を言い出す。ゆうちゃんさんラート教授(汝鳥伶さん)と話をしていたというファルケ。隣の部屋でも自分の声をその人だけ聞こえる波長を送る、名付けて空耳マシーン!を発明して実践したようだった。行動物理学が専門なのに空間物理学?とポコちゃんクリプトン(十碧れいやさん)が聞いて、本当のご専門は?と質問すると、
「恋愛♡」
ラート教授隅に置けないw教授からあくまで愛のある復讐をしないとな!と諭されて、愛のある愉快な復讐することを誓うファルケ。

空耳マシーンなんだけど、相手には聞こえるのは確かだけど、相手がどういう反応するかマシーン使う側は見えなくない?ってちょっと疑問ですが…


アイゼンシュタイン侯爵邸ではバタバタが。
ちなみにアイゼンシュタインのお屋敷も一張羅も蝶をモチーフにしていて紫だからANNA SUI風でめちゃめちゃ可愛い!

女優志望の風アデーレ(妃海風さん)が歌うんだけど、ここの伸びやかなお声ね!
あんるロザリンデ(夢妃杏瑠さん)が侯爵が役人侮辱罪で5日間も拘束されてしまうと嘆いて出てくる。
奥様と旦那様の心配するときにメイド達が
「口の悪い私達なんて毎日逮捕されてしまいますー!」
「きっとすぐ出て来られますわ!悪運だけはお強いからー!」
とかなかなか強気で笑えるwみんな可愛いのにww

かいちゃんブリンド(七海ひろきさん)と言い争いをして出てくるアイゼンシュタイン。どうやら裁判官と揉めて8日間に拘留期間が延びてしまったよう。ブリンドとか優秀なのにポンコツみたいに言われるし、みんなおこ!
悲しみの淵で、金に糸目はつけないから今日は1番良い晩餐にしてくれ!とメイドに言うアイゼンシュタイン。
そこへ、ヘラヘラしてやってくるファルケ。メイドちゃんを侍らせて可愛いね〜♡とか言うけど、顎クイしようとして出来てなかったところはみっちゃんらしくて良いよ!!(細かい)
ファルケはロシア皇太子のオルロフスキー公爵の晩餐会へ誘いに来たんだけど、贅の限りを尽くした晩餐会で、更に若い女がたくさんいるって誘って2人ともニタニタしてるのが面白い。
監獄へ向かうのに晩餐も食べず、アルフレードにボロを用意してくれって言ってたのに一張羅で出ていくアイゼンシュタイン。
どうやら晩餐会へ向かうようだと空耳マシーンを使ってファルケの部下がロザリンデに暴露。ロザリンデ、待ってなさい!あなたー!!って超ダッシュwwアグレッシブな奥様すぎるwww


ご主人も奥様も居なくなって2人っきりだね、と待ち伏せるこっちゃんアルフレードのイケイケ度がヤバいwwwワイン飲もうとするしナイトガウン羽織るしご主人ないがしろにする執事www
風ちゃんも身長伸縮自在だなって思って娘役パワーを感じました。

2人でワイワイしてる間に、現れた看守たちとまさこフランク(十輝いりすさん)。用事があるからアイゼンシュタインを迎えにきたぞ、として、アルフレードが食卓に座ってガウンも着てるからこの家の主(=アイゼンシュタイン)だな!となって連れて行かれちゃうアルフレード。この物語の中で舞踏会に行けない残念な人…
そして上から招待状が落ちてくる。「上から落ちてきたけど見てもいいかしら?♡」って読んじゃうアデーレ。という訳でみんなでオルロフスキー公爵邸の舞踏会へ向かうのでした。


30年生きて300年も生きたような気持ちで、お金はあるけど暇を持て余しすぎて笑うこともできなくなってしまった…と悲しむマギーオルロフスキー公爵(星条海斗さん)。
オルロフスキー公爵がアイゼンシュタイン(舞踏会時はルナール侯爵と名乗る)と出会いの際に、ロシア流のしきたりとして、マデイラワインを飲ませるんだけど、そこもマギーの言い方が濃くてだなwクセが強いwww
質問をするときに「清く、正しく、勇ましくー!答えてほしい!」とかwみんなボケが多くてベニーも拾うのなかなか大変そうよ\(^o^)/

まさこフランクもフランス人シュヴァリエ・シャグランとして舞踏会に出席していて、2人で心置きなく母国語で話してもいいぞ!と公爵に言われたから「テテテ…テリーヌ!」とか「ジュテーム…」とか知り得るフランス語の単語を話始める。この単語と単語の間が本当に知ってるものをただ並べてますって感じに毎度聞こえるのがすごいね。馴れないのがよくわかる、というか。2人の「メルシー。」の言い合いから歌が始まって、シャンパンの歌!
シャンパンは幕間にロビーで売ってますよ〜とのマギー公爵からの宣伝も交えて舞踏会が始まります。
シャンパンの歌では客席も拍手するんですが、1回目はマギーが歌い始めたとき、2回目はみっちゃんがフィナーレと行きましょうか!と言った後から拍手入ってました。

トランシルバニア王国のアナスタシア伯爵夫人に扮したアデーレを見たことがあると言うアイゼンシュタインとフランクに、トランシルバニアの歌が歌えたら本物でしょう?とファルケが言い、美女たちが出てきて歌い踊る。アデーレの妹であるイーダにときめく2人。早速口説こうとするところを侍女の変装をして見守るロザリンデがこわいwwイーダとアイゼンシュタインが下手に捌けるときに食べ物とか乗せるカートと一緒に全力で追いかけるロザリンデの迫力たるや!あとその3人を追いかけるマギーオルロフスキー公爵がマント両手で伸ばして走るから少年のようになってて可愛いのなんのってね!!

舞踏会を楽しむファルケに、美女を侍らせてラート教授が登場するんだけど、2本指で挨拶するゆうちゃんさんめっちゃかっこいいのでオペラ必須です。
楽しむのは良いけど恋もしなさい、とのお話もあり、トランシルバニア王国のアナスタシア伯爵夫人に扮したアデーレと2人きりになる場面。曖昧ですが台詞。

「どうして私がこの役を?」

「公園でいつも歌ったり踊ったり、演技の練習をしてる君を見ていたんだ。」

アデーレに一目惚れしていたファルケー!ファルケも独身貴族とか言いつつやっぱり男の人だったのかと思って震えた。2人のデュエット「君の心に翼を」が優しく心に染み入ります。


次の日の早朝のウィーン留置所から場面が始まる。
3日前くらいから働き始めた、朝から酒を飲む看守、みきちぐフロッシュ(美稀千種さん)が三枚目で愛されキャラw
アイゼンシュタインはもう捕まっているのにもう1人アイゼンシュタインが来て、弁護士ブリンドを呼んだのはアイゼンシュタインじゃない??みたいな大混乱。
シュヴァリエが看守長だと信じられない、と言うアイゼンシュタインをフロッシュに手錠掛けさせたり、12番と番号振られたアルフレードが檻から出るときに檻がめちゃめちゃ柔らかくてスッと出てきたりめちゃくちゃ!
イーダがシュヴァリエさんのお屋敷だとお伺いしましたが…?と健気に来たけど、どこまでファルケの計画だったんだろう?

最後はファルケと同じく女神像に括り付けられ、黒い羽根も付けて"こうもり侯爵"となり愉快な復讐劇は閉幕。
最後幕降りるけど、ベニー・あんるちゃん・こっちゃんが銀橋を追いかけっこして終わります。アニメチックな終わり方で最後まで笑って観られる舞台でした。

ちょっと曖昧な部分多いのでまた追記します。
あとショー「THE ENTERTAINER!」は別の記事です。

いやー星組さんのパッションが伝わってみっちゃんの品の良さが相まって良いお芝居だったなあ。好き!!!