グレイに向かって

ねごとは寝ていうものなの?

【宝塚歌劇】花組 邪馬台国の風 感想(ネタバレあり)

みりお(明日海りおさん)誕生日おめでとう!(6/26)、マイティー(水美舞斗さん)誕生日おめでとう!(6/28)
推しの誕生日は祝う主義ですこんばんは。(当日に祝うかは別)

 

さてさて。もうムラ公演終わりそうですが感想上げます。ちょっとだけショーの話もしてます。

 

ムラパンフはこちら。

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あらすじはこちら。

 数多くの小国が乱立し、絶えず争いが繰り広げられていた古代日本。中でも倭国連合の中心となる邪馬台国は肥沃な領土を背景に勢力を拡大していたが、対立する狗奴国はその豊かな土地を手に入れようと、幾度となく戦を仕掛けてきていた。
幼い頃に両親を狗奴国の兵に殺されたタケヒコは、生き抜く為に闘う術を身に着けていく。ある時、狗奴の兵に襲われていたマナという娘を助けたタケヒコは、神の声を聞くというマナから“私達は遠い昔に出逢い、もう一度めぐり逢うと誓った”と告げられる。そして人々の平和な暮らしを守る為、巫女になるというマナの言葉を受け、タケヒコも邪馬台国の兵となりこの国に平和をもたらそうと決意するのだった。やがて大巫女の位を受けたマナは、ヒミコという名を与えられ邪馬台国の女王となる。手の届かぬ存在となったマナに思いを馳せるタケヒコ。しかしある事件をきっかけに、二人は再び相見えることとなる……。
明日海りお、仙名彩世の新トップコンビを中心にお届けする、壮大な歴史ファンタジー。

 


・ドンドコと鳴る太鼓の音からスタート。
笛の音が響き、古代人がいっぱい出てくる。

古代の衣装、布が多いので踊ると大きく見えてかっこいいのです。

 

・さおたさん(高翔みず希さん)が棒術の達人。家族を狗奴兵に殺された少年は強くなりたいと弟子入り。

 

・今回盆回りがほぼ無かったんですね。舞台の使い方が平面的でした。悪者が走ったりして場面繋ぐけど、場面転換が暗転の一辺倒なので飽きてくる。

 

・棒術アクロバットで少年タケヒコ(華優希さんら)から青年タケヒコ(明日海りおさん)に早変わり。さおた李淵の「あっという間に大きくなったのう。」で笑う。
この棒術したいがために、李淵が手を湯に漬けても火傷しない理由を考えてみろ、っていうのに「(手を見つめながら)…ヤーッ!」みたいな考えろゆーてるのに考えんのかーい!ってなってる。

 

・強さでなく優しさの目を持つ人間だと言ってくれる李淵も狗奴兵に殺されてしまう。棒術の達人なのに途中から狗奴兵の剣奪って闘うという棒術どこいった?ってツッコみたくなるやつ。フラグですが、みりおちゃんと親しくしたら全員死ぬ。しかし李淵メッタメタにされる割にずっと生きてる。宝塚でいうベルばらのアンドレ並である。

 

・倭の国を一つにするのは我ら狗奴〜!と歌うキキクコチヒコ(芹香斗亜さん)。歌これだけじゃない?しかもめっちゃ耳につくから帰りに歌っちゃうくらい覚えてた。


・ゆきちゃんマナ(仙名彩世さん)が大巫女候補で邪馬台国に向かう途中に狗奴兵に襲われるところを助けるタケヒコ。やはりみりおが現れるとみんな死ぬ。マナを送り届ける役目の人達みんな倒れるものの、2人はなんとか生きて逃げる。ゆきちゃんは神のお告げが聞こえる少女で、「遠い昔に巡り会うと約束した」とみりおタケヒコに伝える。
ここで"母様がくれたお守り"をみりりんに渡す。なんてもののけ姫?「大事にしよう!」とか言い出したら完全にタケヒコじゃなくてアシタカだったわ。

 

・無事狗奴兵から逃げきれたところで邪馬台国兵長であるちなつアシラ(鳳月杏さん)が急に現れる。 アシラはタケヒコが強いことを見抜いて(狗奴兵と闘ってるの見てた?)仲間にならないかと誘うも、「いずれ山を降りる。その時考える。」と保留するタケヒコ。

 

・ちなつアシラが狗奴の砦に行く者を選抜してるところに現れるタケヒコ。「最後の1人はお前だ!」ってなる。

 

・砦に向かう面々。
☆弓使い・イサカ(城妃美伶さん)
☆割と強め・フルドリ(柚香光さん)
☆喉を焼かれて声が出ない・ツブラメ(水美舞斗さん)
☆棒術はほぼ封印・タケヒコ
☆いるかな…?・アシラ
の5人。ツブラメはジェスチャーで話をして、フルドリが通訳するも明らかに通訳するよりジェスチャー短いww

 

倭国連合のみんなが「巫女を王に!」って言ってるが「巫女には従わぬ!」と反対するあきら奴王ヨリヒク(瀬戸かずやさん)はいはい男尊女卑。

 

・タソナシメ(天真みちるさん)が「卑弥呼様ー!」言うのがホンマ笑うからハイキングウォーキングの罪は重い。しかも他の人は中国風の髪型なのにタソだけロングだけど、顔の横に髪束ねてて完全にソレだから余計笑う悲劇。

 

・祭りがあるよー!ってなるんですけどここもツッコミ所が多すぎて。
トヨ(朝月希和さん)→フルドリ→イサカ→タケヒコという見事な片思いライン。
唯一ツブラメがカナ(春妃うららさん)と両思いだったのが救い。祭りの描写はどんなお芝居でも良い〜

 

・前の王の娘であるアケヒ(花野じゅりあさん)の陰謀で、男を近づけることを禁じられていたヒミコの寝所に入ってきたタケヒコだが、1人の男に愛される女ではなく、皆に愛される女王なのだ、って言い出して。もうその言葉重いわ〜〜

 

・ヒミコの寝所に侵入したタケヒコは言い訳(何者かが邪馬台国に狗奴兵を導き入れているという情報を手にし、狗奴国との関わりをヒミコに問うていた)が真実か盟神探湯をしましょうとなり、仲間たちに諸々を用意してもらい、盟神探湯当日。

 

盟神探湯に打ち勝ったタケヒコ!「冷たい水と薬草」のお陰らしいけどその2つがどう作用したのかは説明がなかった。
「奇跡だ!奇跡だ!」とお祭り状態。ネタすぎるw

 

・寝所に男をはべらせたことで神託が降りてこなくなったヒミコ。雨乞いの儀式で神の声が聞けぬと動揺。奴国の王たちは神の怒りを鎮めるためにはヒミコの命を捧げるしかないと言う。

 

・「神の声が聞こえぬならもう1度女に戻れば良い。」とか言うタケヒコ。しかし鈴の音が鳴り神託が。狗奴兵が邪馬台へ向かっているとのお告げだった。2度とマナには戻れないと悟るヒミコ。ここ本当つらい。

 

・ヒミコが処刑になる明日の朝までには戻る、と狗奴兵の動向を探りにいくタケヒコ。そこにアシラ、イサカ、ツブラメ、フルドリが助太刀で現れる。いや、もうフラグが立ちまくりでさ……


・狗奴の王はマギー(星条海斗さん)なんですけど、危機管理がなってない王なんだよね。二手に別れましょうってキキクコチヒコが進言してるのに「渓谷からのが早いから一気に攻めるんだ!」って聞き耳持たねえ~

 

・その渓谷の手前で狗奴兵と5人の闘い。4人は狗奴兵の前に倒れるも、タケヒコは虫の息ながら生き延びる。タケヒコ中央で、四点にそれぞれスポットライトを浴び、タケヒコを励ます。ここで喋られない設定のマイティーツブラメが喋るwタケヒコも「ツブラメの声を聞いた…!」とか言っちゃうし笑う場面じゃないけど笑ってしまう。


・暗くなってたところに、光が!の場面は感動的。ヒミコを処刑することが神の怒りを買ってしまう結果になり、みんな助けを乞うんだけど、「この世は闇に包まれる…」って言い続けてたヒミコが「光は…戻る!」って言った瞬間、1人1人の上に光が戻ってくる。
らいらい伊都王(夕霧らいさん)が「ぬかづきまして、女王として崇めますことを誓います。」と言い、あんなに巫女に指図されるのは嫌だと言ってたあきらヨリヒクも誓う結果に。


・闘いvs絆の構図にしたいんだろうけどいまいち。
仲間に助けられた!とみりおちゃんよく言うけど、最初も助けてるし、豊穣の祭りに狗奴国の人がきて、べーちゃんフルヒ(桜咲彩花さん)捕らえられたときも矢を放って助けたのみりおタケヒコだし、どっちかと言うと仲間で助け合って闘うんじゃなくてタケヒコがプレイングリーダーで、恩義のためにみんな付き従ってる感じがする。

 

・結局、狗奴兵が攻めてきたのかわからず仕舞い。これは攻めてくる前に成敗しましたよってことでいいのかな?あ、パンフ見たらそう書いてあった。いや、パンフに書いててもお芝居上わからなかったら意味ない…!!!


・タケヒコは邪馬台国が平和になったことを見届けたので、魏の国へ向かう。離れていても心は1つ。


「邪馬台の地に風が吹く時、私があなたを思っているときだ。戦のなくなったとき、また会おう。」


2人でクルクル舞って終わり。みりおタケヒコは外套、ゆきヒミコは着物の袖があるからクルクル舞うと蝶のように優雅に見えて古代ロマンー😭ってありがたい案件。いやもうこの終わり方まんまもののけ姫では?そなたは森で、私はタタラ場で暮らそう。共に生きよう!的な。もののけ姫大好き芸人こと私です。

 

 

邪馬台国の風感じられるのかな?って思ったけど、最後1分くらいだけでした。
ゆきちゃん初主演、みりゆきコンビ初公演なのにこれって😭😭1回観ても話の流れはわかるからその点は良かったのですが、ツッコミ所が多すぎるのもいかがなものかと思います…
専科の美穂さんもマギーもちょっとしか出てこなかったしな〜折角だからいっぱい歌ってもらっても良かったのではとは思うが。。

 

 


ショーのサンテは素敵でした。
私今回みりおのお茶会参加させてもらったのですが、お肉のシーン(第3章 第8場ラ・ターシュかな?)で、自分はお肉だ〜って思ってやろうとしたらツンデレな振りをつけがちな(笑)KAZUMI-BOY先生から「みりおくんはソース!ゆきちゃんがお肉でみりおくんのスパイシーなソースを絡ませる!」みたいなことを言われてショックだった、って話を表情豊かにお話しされてたのがめっちゃ可愛かったです。みんなソースのみりおちゃん見たげて!!

 

今回のショーでこれにお金払ってますわって思わせてくれるのは黒燕尾群舞ですね。安寿ミラさんのリバイバルな振り付けだそうで。もう本当にかっこいい!こんな男役を見たいのです!って宝塚好きには堪らない群舞でした。

 

 

 

花組さんはこれからはいからさん、ポーの一族2.5次元続きますし、こんな公演があってもいいかな〜って思いました!(何)